人間環境学科自然環境課程の学生が出前授業を行いました

教養学部人間環境学科自然環境課程の授業「教育総合演習」を履修している学生が、10月4日に湘南キャンパス10号館で秦野市立大根小学校の6年生を対象とした出前授業を行いました。中学・高校の理科教員を目指す学生を対象とした授業で、週2回程度、秦野市との「理科支援員」派遣協定に基づき市内の広畑小学校や大根小学校にインターンとして出向き、理科授業の支援などに取り組んでいます。今回の出前授業もその一環で、学生たちは「秦野の魅力」をテーマにプログラムを考え、「落花生クラス」「森林クラス」「アカハライモリクラス」の3講座を実施しました。

落花生クラスでは、秦野市の名産である落花生と、インゲンやエンドウ豆、大豆を比較し、形や見た目、中の構造などを観察。種の飛び方についても動画を見ながら説明し、落花生がなぜ秦野で作られるようになったのかも紙芝居で紹介しました。森林クラスでは、針葉樹と広葉樹の違いを説明したあと、実際にヒノキとクヌギをノコギリで切り、重さや硬さ、香り、表皮、年輪を観察しました。アカハライモリクラスでは、絶滅危惧種に指定されている同種の生息地などを解説し、「指の形はどうなっているのか」「ヤモリとの違いは?」「オスメスの見分け方」などを観察しながら学びました。

授業を担当する岩本泰准教授は、「この授業では最初に座学を行いますが、その後は“体験学習の重要性、自ら実践して考える”をテーマに、教員のサポートのもと学生たちが自分で考え活動しています。この授業を履修し、実際に社会に出て教員をしている卒業生も多くいます」と語ります。講師を務めた学生たちは、「何度もリハーサルをして準備をしてきました。本番は緊張しましたが、それ以上に子どもたちが新しい発見をしたときに見せる驚きの顔を見て、頑張った甲斐があったと感じました」「想像していた答えと違う反応が返ってくるなど、想定外のことも多くありましたが、とても勉強になりました」「授業が終わった後、子どもたちが違うクラスを受講した子と、“こんなことを教わった”と教え合っている姿がうれしかったです」と語りました。

なお今回の出前授業は全5回実施しており、9月25日には広畑小学校、10月11日(水)には大根小学校の児童を対象に湘南キャンパスで同様の授業を開講。10月18日(水)と23日(月)には鶴巻小学校で「秦野の森を知ろう」と題した授業を行う予定です。また、建学祭期間中の11月1日(水)~3日(金・祝)には湘南キャンパス10号館Sプラザでポスターによる報告会を予定しています。

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