教養学部人間環境学科自然環境課程では5月20日に湘南キャンパス10号館Sプラザで、「環境保全演習C」の成果発表会を開きました。本課程では2、3年次生を対象に、沖縄県・西表島や神奈川県・相模川、北海道・栗山町、知床半島など5つの地域で環境保全について学ぶ少人数性の体験演習コースを開講しています。このうち、今年2月に北海道栗山町を訪問した「環境保全演習C」では、NPO法人雨煙別小学校と連携して雨煙別小学校コカ・コーラ環境ハウスを拠点に栗山町の魅力を探るフィールドワークを3泊4日で行い、最終日には町役場の職員らを対象にプレゼンテーションを実施。その際に抽出された課題を踏まえ、今回最終プレゼンとして本課程の教員や学生の前で発表しました。
履修学生20名は3グループに分かれ、栗山町の自然環境や特産品を踏まえたプロモーション案を発表しました。1班は、高齢化が進む栗山町に若い世代を誘致しようと、SNS「インスタグラム」を用いた広報を提案。雪景色がきれいなハサンベツ里山や土産に人気の特産品などを例に挙げ、ネット上での話題づくりが効果的であると提言しました。続く2班は、就職活動中の学生をターゲットに、農家でのインターンシップや木材を利用した創作教室といった体験型のコースを考案しました。農業や水産業などの第一次産業が食品加工・流通販売にも業務展開している経営形態を指す「6次産業」の周知を軸にコース内容を練り、企業と連携した広報案も紹介しました。最後の3班はおすすめスポットを巡るバスツアーを提案。スノーシュー体験や生物観察、越冬野菜を用いたバーベキューなど、栗山町ならではのアクティビティを盛り込みました。作成したポスターはファイルにまとめ、22日に湘南キャンパスを訪れたNPO法人雨煙別小学校の職員の方へ手渡しました。
本授業を履修した成田カンナさんは、「栗山町の方からは、”学生がどんなことを考えているか知りたい”と言われていたので、学生目線で栗山町の魅力とPR方法を考えました。実際に現地を訪れることでたくさん魅力的なポイントを見つけられましたが、雪国での生活の大変さ、不便さを実感する機会にもなり、参加してよかったと感じています。今年11月に行われる湘南キャンパスの建学祭では栗山町の特産品を販売するブースが出展されるので、東海大学生に栗山町の魅力を伝えたい」と話しています。