付属相模高校中等部の生徒向けに「川の勉強会」を実施しました

教養学部人間環境学科の北野忠教授と研究室の学生たちが9月7日に湘南キャンパスで、付属相模高校中等部の生徒を対象にした「川の勉強会!(体験とミニ講義を通じて知る河川環境と生物)」を実施しました。自然環境を通じて生徒の「センス・オブ・ワンダー(不思議さに驚嘆する感性)」を引き出すことを目的に、相模高・中が企画する「相模サイエンスプログラム(SSP)」に協力したもので、希望者を中心に20名が参加しました。

当日は、北野教授と研究室の学生15名がサポートし、生徒たちは湘南キャンパス近くの金目川で「たも網」を使って魚や甲殻類を採集。アブラハヤやボウズハゼをはじめとする淡水魚のほか、モクズガニやヒラテテナガエビなど計10種以上の水生生物を確認しました。その後は、キャンパスに移動して採集した生物を観察。北野教授と学生たちが各種の見分け方や生活史について説明するとともに、確認された種の半数以上が一生のうち一度は海と川を行き来する「通し回遊」の生き物であることを紹介しました。

参加した生徒たちは、「よく観察すると、種ごとに形態の特徴に個性があることが分かり、また同じ川の生き物でも種によって棲んでいる場所が異なり興味深かった」「短い時間でしたが、たくさんの生き物を見つけられました。観察できた多くの生き物が子どものときには一度海で生活することなどを知れてよかった」「大学生のお兄さんお姉さんからいろいろな話を聞けたので、進学に向けての参考になりました」と笑顔で話していました。