地域社会学科の学生たちが大分県竹田市でまちづくりを学ぶフィールドワークを行いました

文理融合学部地域社会学科(経営学部観光ビジネス学科)の学生たちが2月17、18日に、大分県竹田市でまちづくりを学ぶフィールドワークを行いました。イベントの裏側を体験するとともに、観光の現場で学びを深めてほしいと企画したもの。前田芳男教授(学部長)の研究室に所属する学生のほか、本学科の1年次生ら有志も参加しました。

初日は、同市で毎年11月に行われている2万本の竹灯籠を灯すイベント「竹楽」に向けた竹の伐り出し作業を手伝いました。同市には540haの竹林が広がっていることから、竹害を防ぎ、保全のための伐採作業を継続しようと始まったイベントで、今年で25回目を迎えます。竹田市にある祖母山の主神「豊玉姫」が長野県安曇野市の穗髙神社の祭神「穂高見命」と姉弟という神話に基づき、竹楽で使用した灯籠は穗髙神社に運ばれ、12月に「神竹灯」も行われています。竹の伐り出しには地域住民のほか、安曇野市観光協会の職員らも参加。学生たちは山から伐り出された竹を運び、共に汗を流しました。

終了後、学生たちは安曇野市観光協会の職員らと竹田市城下町交流プラザに移動。人間情報工学科の村上祐治教授の研究室が開発したアプリ「まちデコ」を使ったワークショップにも取り組みました。同協会から「自転車で町を巡る企画に活用できないか」と依頼を受けたもので、学生と職員らはスマートフォンで町の写真を撮影し、アプリ上のマップに貼り付けてオリジナルのマップを作成しました。同市の職員からは活用に向けたさまざまな意見が上がり、村上教授は「実用化に向けて改良していきたい」と話していました。

夜には懇親会を行い、安曇野市観光協会の職員らと交流しました。参加した3年次生は、昨年2月に実施した国内観光演習で同市を訪れたほか、夏季休暇中に穂高ビューホテルでインターンシップも実施。昨年11月の竹楽では同市のりんご販売も手伝っており、思い出話に花を咲かせつつ、観光業について学びを深めました。

2日目は、城下町にぎわい創出事業などを手がけるまちづくりたけた株式会社専務取締役の工藤隆浩氏から講義を受け、観光資源として活用が進む竹細工も体験しました。早乙女柚維さん(1年次生)は、「竹灯籠のイベントは知っていましたが、現場に来たからこそ、大がかりな準備と手間暇がかかっているのだと分かりました。この後、竹を燻して灯籠に加工して並べると聞いたので、他の工程も体験してみたい」と話し、吉村穂乃香さん(同)は、「竹の伐り出しは重労働でしたが、“みんなに喜んでもらうために”という思いがイベントを支えているのだと感じました」とコメント。前田教授は、「現場に出て、人の声を聞くことが学びにつながると考えています。自分でアプリのプログラミングはできなくても、まちづくりに活用したいと考えたときに、出来上がっていく過程を知っているかどうかが重要。今回の経験を今後に生かしてほしい」と語りました。

前田研究室では、葬儀社などから廃棄されるろうそくを回収して竹楽で使用するろうそくに作り替える「アップサイクルキャンドル」の取り組みも計画しています。卒業研究のテーマにしている学生を中心に、昨年の竹楽で使用されたろうそくの燃え残り度合や燃焼時間なども分析しており、今後、それらの結果をもとに実際の制作を進めていく予定です。