電気電子情報工学科の3年次生が学会で研究成果を発表しました

基盤工学部電気電子情報工学科3年次生の伊規須政宏さんが、9月30日に宮崎大学木花キャンパスで開催された平成28年度第69回電気・情報関係学会九州支部連合大会と10月1日に長崎大学文教キャンパスで開催された日本産業技術教育学会第29 回九州支部大会に参加。本学科の岩崎洋一郎教授の画像処理研究室で取り組んでいる画像処理によって木材の節を検出する手法についての研究成果を発表しました。

本学科では、早くから学生に学習への目的意識を持ってもらうため、1年次生から興味のある研究室に通うことを勧めています。画像処理に興味があったという伊規須さんは、2年次生の秋学期から画像処理研究室に顔を出し、岩崎教授の指導を受けながら、福岡教育大学の大内毅教授(専門分野:木材加工学、木質資源工学)との共同研究であるこのテーマに取り組んできました。

構造用建材や家具の素材などに用いられる集成材は、ラミナと呼ばれる複数のひき板や小角材を接着して製造されますが、ラミナに節が存在すると強度不足となるために、節を除いて加工しなければなりません。節の除去作業の高速化のために、節を含めた自動検査システムがありますが、一般的に高価です。そこで、岩崎教授らはビデオカメラとパーソナルコンピュータの安価な機器を用いて動画像処理により木材の節を検出する手法を構築。さらに、木材工場の中で撮像した動画像を用いた実験を通じて提案手法の有効性を検証しました。

両学会では、限られた時間内で発表し、質問に答えたり他大学の学生や大学院生の研究発表を聞いたりしたほか、懇親会では他大学の大学院生とも懇談した伊規須さん。「学会を通じて充実した時間を過ごしました。今後は、提案手法の検出精度をさらに向上させるためにアルゴリズムを改良したいと思います。そのために勉強を重ねていきます。」と抱負を語っています。

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