電気電子情報工学科の4年次生が電子情報通信学会九州支部で研究成果を発表しました

基盤工学部電気電子情報工学科4年次生の中島義貴さんが、9月28日に宮崎大学木花キャンパスで開催された第24回電子情報通信学会九州支部学生会講演会に参加。本学科の藤本邦昭教授の指導を受けて取り組んでいる「FG-COMSインバータを用いたAD変換回路」の研究について発表しました。

この研究は、携帯電話などの電子機器に組み込まれる、アナログ信号をデジタル信号に変換する「AD変換回路」において従来から使用されているコンパレータという回路を、FG-CMOSという新しい回路に置き換えることで消費電力の低減を目指すもの。中島さんは今回の講演会で、FG-CMOSに置き換えた場合の回路構成や、コンピューター上でのシミュレーションから提案した回路が良好に動作していることを確認した成果について紹介し、FG-CMOSインバータを用いたフラッシュ型AD変換回路が低消費電力の特性を有していると発表しました。

中島さんは、「研究に本格的に取り組み始める前に熊本地震が起き、約1カ月半なにもできない時期がありましたが、何とか間に合ってよかったです。地震の影響は大きく、藤本先生からは”発表をやめてはどうか”とも提案いただいたのですが、この学会では藤本研究室の先輩方が一度も欠かすことなく参加してきたので、研究室の伝統を守りたいと思い論文をまとめました。発表の準備を通して、就職後も必要な資料作成やプレゼンテーションといった多くのスキルを身につけられたと思います。今回が初めての学会参加でとても緊張しましたが、違う研究分野の先生から質問をいただくなど貴重な機会にもなりました。今後も研究を続け、卒業論文としてしっかりまとめたいと思います」と意気込んでいます。

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