「ConCom2016」で学生が日ごろの学びの成果を発表しました

9月17日に東京・大手町野村ビルで開催された「大学生コンサルティングコンペティションプレゼンテーション大会(ConCom2016)」(主催:三井生命保険株式会社、ConCom運営委員会、協力:全国イノベーション推進機関ネットワーク)に、情報通信学部経営システム工学科の田畑智章准教授と小村和彦准教授のゼミナールで学ぶ学生からなる4チームが参加し、千葉県銚子市に実在する企業の課題解決に向けて日ごろの学びの成果を発表しました。同大会には本学をはじめ法政大学、神奈川大学、実践女子大学から18チームがエントリーし、当日はあらかじめ書類審査で選ばれた10チームが出場。鎌倉楓さん(3年次生)が代表を務める「銚子いいねぇ~倶楽部」が入賞しました。
「ConCom2016」は、あらかじめ提示された企業の課題に向けて実際のプロジェクト化までを射程に入れ、予算内で自由に解決案を考えて実現可能性や発展性などの観点でビジネスアイデアを競い合うものです。母体となっているのは、昨年9月に田畑准教授と法政大学社会学部の諸上茂光准教授のゼミが合同で、架空の企業の課題解決へのアイデアを競い合うことで互いの問題解決能力やプレゼンスキルの成長を目指して開催した「コンサルコンペ2015」。今回は、中小企業の成長戦略などを策定する事業を手掛ける三井生命保険株式会社の協力を得て、実在する企業の課題解決案を競うコンペへと発展しました。
今回の課題は、少子高齢化が著しい銚子市で浄化槽清掃や一般廃棄物収集運搬、リサイクルなどの事業を手掛けるビジネス環境整備株式会社から、同社のスキルを生かした新規事業や事業改善手法などに向けたビジネスアイデアを依頼されたというもの。業界の慣習にとらわれない学生ならではの新鮮な視点と、長期的に新たな事業の柱となる実現可能性や発展性などが求められました。
本学部からは、「Team “that’s waste!!”」「SKN」「コーヒー牛乳」「銚子いいねぇ~倶楽部」が参加。「Team “that’s waste!!”」はモニタリングシステムでゴミの状況が確認できるスマートゴミ箱を配置することで一般廃棄物収集の効率化を図るアイデアを、「SKN」は独居老人宅のリサイクルゴミ収集に合わせ、日常生活の手助けと離れた家族に向けて安否確認をメールする有料サービス事業案を、「コーヒー牛乳」は遺品整理業者と連携して不必要となった遺品の回収・販売する事業案を提案しました。
「銚子いいねぇ~倶楽部」は、一般ゴミ収集所にゴミの重さを量る機器を設置し、そのデータから複数台の収集車が積載量の余裕に応じて効率的に回れるルートを導き出し収集する業務効率化のアイデアを提案。松丸正延審査委員長(日本経営システム学会元会長)ら5人の審査員により、広く社会に貢献し実現可能性の高いことなどが評価され、3位となりました。メンバーは壇上で表彰状を受け、「夏休みを費やして取り組んだことが評価されてうれしい」と喜びの声を上げました。
「SKN」の一員としてプレゼンに臨んだ奈良亜依さん(3年次生)は、「独居老人の安否確認と地元企業の信頼感を結び付けてコストをかけない遺品整理事業を提案しました。今回の経験を通して、自分たちの考えを自信を持って他者にわかりやすく伝えるスキルが身に付いてきたと思います。他チームのユーモアを交えたプレゼンにも刺激を受け、よい経験となりました」と話しました。
なお、今後は「アクションパート」としてビジネス環境整備株式会社が今回のプレゼンをもとに実施案を発表し、参加チームの枠をこえた学生による代表チームが3カ月かけて事業化に向けたプロジェクトを組み立て、来年2月に成果発表会を開催する予定です。
学生たちを指導する田畑准教授は、「この取り組みは、学生には責任感の醸成を、企業側には事業を見直す際の新鮮な気付きがもたらされる相乗効果を期待しているものです。プレゼンまでやりとげてアクションプランにも参加すれは、学生たちにとって貴重なインターンシップ経験となり、就職活動に際して大きな力となります。今後はさらに多くの大学・学生に呼びかけ、全国規模で開催できるようになればと思います」と抱負を話しています。