情報通信学部経営システム工学科の田畑智章准教授と小村和彦准教授のゼミナールで学ぶ学生たちが、9月16日に法政大学
市ケ谷キャンパスで開催された「大学生コンサルティングコンペティションプレゼンテーション大会(ConCom2017)」(主催:ConCom運営委員会)、に出場。田畑ゼミから「feat.かんの」「いじりとゆかいな仲間たち」が、小村ゼミからは「ドラえもんの四次元ポケット」の3チームが事前の書類審査(一次選考)を通過してプレゼンテーション大会(二次選考)に臨み、「feat.かんの」が優秀賞を受賞しました。
「コンサルティングコンペティション」は、あらかじめ提示された実際の企業の課題に対して、プロジェクト化までを射程に入れて予算内で自由に解決案を考えて実現可能性や発展性などの観点でビジネスアイデアを競い合うもので、昨年から開催されています。今年は、本学をはじめ法政大学、神奈川大学、実践女子大学の4大学10チームが予選を突破し、プレゼンテーション大会に進みました。
今年のテーマは、企業・個人活性コンサルティング事業を専門とするシーズアンドグロース株式会社からの「学生が振り向いてくれるような仕掛けづくり」で、学生たちはチームごとに、指定された予算(300万円)の範囲内で様々なアプリやサービスを考案。就職活動や休日の過ごし方など、学生ならではの悩みを解決するなどユニークな仕掛けを発表しました。優秀賞を受賞した「feat.かんの」は、スケジュール管理と家計簿を掛け合わせたアプリ「かねんだー」を提案。予定を入力するとその日に使う平均的な金額が表示され、学生の主な収入源であるアルバイトの給料日をもとにしながら1カ月の予算を事前管理するアプリで、学生ならではの柔軟な発想を生かした発表を行いました。審査員を務めたシーズアンドグロース株式会社の河本英之代表取締役社長は、「実現したら非常に面白い内容だと思います。プレゼンテーションは企業の課題が何であるかを理解しており、解決に導くためのストーリーがしっかりしていると感じました」と評価しました。受賞についてメンバーの加瀬悠樹さん(3年次生)は、「優秀賞をいただけてとても光栄です。ほかのチームの発表を聞いていて学ぶ部分も多くありましたし、このプレゼンテーション大会への参加自体が自分たちにとって貴重な経験となりました」と振り返ります。指導にあたった田畑准教授は、「家計簿とは基本的に過去にお金をどのくらい使ったかを見るもので、このチームの案は将来のお金管理というありそうでなかった提案であり、その魅力がプレゼンで審査員の方々に伝わるかどうかがポイントだったと思います」と学生たちを称えました。
なお今後は、「アクションパート」としてシーズアンドグロース株式会社が各チームのプレゼン内容をもとに実施案を発表し、参加チームの枠をこえた代表学生チームが事業化に向けたプロジェクトを結成。来年3月に成果発表会を開催する予定です。