高輪キャンパスでは今年9月に、最先端の番組制作技術を学べる「4Kスタジオ」を導入しました。情報通信学部情報メディア学科が開講している3年次生対象の「応用情報処理・同演習」の授業では、ハイビジョンによる放送番組制作技術について授業を行っています。今回のスタジオ設置は、近年映像技術が向上していることから、4K、8Kの超高精細映像に対して確かな技術力を学ぶとともに高画質のデータを扱うには最先端の設備が不可欠であることから導入に至りました。設備は、4K最高画質を実現する4K60P(1秒間に60枚の4K映像を再生)で統一し、スタジオ内の配線も12G(12ギガビットのデータを転送、1本で4K60P映像配信が可能)の同軸ケーブルで統一するなど、革新的な内容が実現。また、4Kカメラを4台(ハンディカムカメラ1台を含む)、デジタルビデオエフェクトなど特殊効果を実現するスイッチャー、編集した映像をリアルタイムで送出できるハードディスクシステムなどがそろっています。
「応用情報処理・同演習」の授業を担当する山田光穗教授は、「この授業では、カメラの操作方法や画質の管理、映像の編集などを学び、その技術を生かして数分程度の映像を制作しています。近年、映像機器は初心者でも扱えるものが多く開発され、誰でも撮影や編集を楽しめるようになりました。一方で、超高精細映像の制作に携わるためには、実際に最先端の機器に触り、自分の目で映像に慣れ親しむ必要があります。4Kスタジオを導入している大学は、恐らく日本では東海大学が初めてだと思います。2020年には東京オリンピック・パラリンピックもあるため、一人でも多くの卒業生がプレスパスを付けて映像制作に携わることを期待しています」と話しました。
4Kスタジオは、年内に同授業の実習で使用し、2018年度以降の入学生からは学部学科に関わらず、この授業を履修することが可能となります。