コンピュータ応用工学科の村松聡准教授が松前重義学術奨励賞を受賞しました

学校法人東海大学の「2021年度松前重義賞授与」が1月に発表され、情報理工学部コンピュータ応用工学科の村松聡准教授が松前重義学術奨励賞に選出されました。松前重義賞は、建学の精神に基づき、文化・スポーツ・学術研究の分野で顕著な成績や業績を収めた学園の学生、生徒、児童、園児、教職員、卒業生らをたたえるものです。今年度は、各賞合わせて509の団体と個人が表彰され、学術部門では中島孝教授(情報理工学部情報科学科)と椎名隆教授(医学部医学科基礎医学系)が松前重義学術賞を受賞。若手研究者に贈られる同学術奨励賞には、村松准教授と木下英樹准教授(農学部バイオサイエンス学科)が選ばれました。

村松准教授が受賞したテーマは「人間共存空間で活動可能な協働ロボットに関する研究」です。人間が生活するインフラなどの整備がされていない公共空間において自己の状態や周辺状況を推定・認識して、自律的に行動する知能システムを使ったロボットに関する研究の成果や人間の大雑把な指示をロボットが情報として認識し、人間のように柔軟に適応するナビゲーション(行動制御)を実現した実証実験などが評価されました。

村松准教授は、「学生のころから研究しているシステムが、学術奨励賞という形で評価していただけてうれしい。今回の受賞に甘んじることなく、老若男女問わず誰もが指示を出して使用できるシステムを構築し、ロボットと人間が協働する社会の実現に向けて、検証を進めていきます」と意欲を見せました。