経営学部経営学科の田中靖久講師が東海大学の2013年度 Teaching Award優秀賞を受賞し、4月1日に湘南キャンパスで受賞式が行われました。本学では2002年度から学生による「授業についてのアンケート」に基づい て、優れた授業を実践している教員を顕彰するTeaching Awardを実施しています。大学教育の質的向上を目指し、教員の授業に対する努力を評価するもので、2013年度は全国のキャンパスから合計5名の教員 に優秀賞を授与しました。
体育学やスポーツ心理学などが専門の田中講師は、「フレッシュマンゼミナール」「生涯スポーツ概論」などの科目を担当しています。授業を行う際に大切にし ているのは、学生の集中力と関心を持続させること。1回の授業を「前回の復習」「映像や資料を見る時間」「講義を聞く時間」「考えて文章にまとめる時間」 に分けて、学生が飽きずにテーマに取り組み、より深く理解できるよう留意しています。また、話すスピードや声の大きさを使い分けて、学生が単に講義を聞く (Hear)のではなく、耳を傾ける(Listen)ように工夫してきました。
「”規律””情熱””ユーモア”の3点を心がけて授業に臨んでいます」と田中講師。「時間を厳守することや私語のない環境をつくるよう配慮するとともに、 事前に十分研究を行って伝えたいメッセージを持って授業に臨むようにしています。ユーモアは大切ですが、それは単にジョークを言うことではありません。物 事を多角的にとらえることで、難しいことを”面白いこと””楽しいこと”に見せて、学生の理解を深めるようなアプローチをしてきました」と振り返ります。 「授業は演奏者と観客、スタッフが共同するコンサートのようなもの。よい授業をつくるのは教員だけではなく学生と教職員です。これからも皆で協力して、さ らに充実した授業を目指して努力していきたいと思っています」と今後の抱負を語っています。