熊本キャンパスで日本広報学会九州支部シンポジウムが開催され、細川佳代子さんの講演が行われました

熊本キャンパスの「Siesta」で3月11日に、日本広報学会九州支部によるシンポジウムが開催されました。本キャンパスにある経営学部の教員らが参加する異文化経営学会九州部会(第4回研究会)と国際CCO交流研究所との合同開催で、本学の教員や他大学の研究者、学生も含めて約30名が参加しました。

経営学部経営学科の徐毅菁助教が総合司会を務め、異文化経営学会の馬越恵美子会長のあいさつに続いて、木之内均教授(経営学部経営学科)が「熊本地震と農業経営」をテーマに報告に立ち、熊本県南阿蘇村にあり、木ノ内教授が立ち上げた「木之内農園」が昨年4月に発生した平成28年熊本地震で被災した状況や、同じく南阿蘇村に所在し、本学農学部のある阿蘇キャンパス周辺地区の状況について紹介しました。続いて、折尾愛真短大の市川順一准教授が「西南アジア地域の留学生の意識調査~日本との違いについて」と題して、ネパールなどの留学生の意識調査の結果、九州で就学することの満足度が予想外に高かったことなどを報告。最後に小野豊和教授(経営学部経営学科)が、「教条主義は迷える仔羊を救えるか~ボリビア報告」として、小野教授自身のボリビアでのボランティア活動経験から、カトリック社会であっても規則重視で市民が救われないといった実情が語られました。

その後の招聘講演では、元熊本県知事で元内閣総理大臣の細川護熙氏の夫人で、知的障害のある人たちにさまざまなスポーツトレーニングとその成果の発表の場である競技会を開いている公益法人スペシャルオリンピックス日本の名誉会長を務める細川佳代子さんが登壇。「ゼロから始めたスペシャルオリンピックス」をテーマに、熊本県知事夫人時代に世界大会で活躍した知的発達障害者と指導者との交流に始まり、同大会にかける思い、大会の魅力などが語られた。聴講した参加者からは、「ディビジョ二ングにより参加するすべての選手が表彰を受け生きる喜びを与える話は、その姿が見て取れるようで感動的だった」といった声が聞かれた。

最後に講評を九州情報大学の井沢良智教授が行い、異文化経営学会九州部会長の小野教授が締めくくりのあいさつを行った。また、終了後の懇親会では、事前に発表を行った経営学部の学生による「牧場経営を利用した阿蘇固有種の保護」「体操競技主国指導における遺伝子情報の影響」「雑草を利用した新規ビジネスモデル」「熊本の観光資源ヒゴタイと外来園芸種ルリタマアザミの交雑危険性についての研究」の4つのポスター発表について説明があり、それぞれに最優秀賞、優秀賞、奨励賞が贈られた。また「ボリビア36年の宣教活動」について一時帰国中のサレジオ会員の倉橋輝信神父による特別報告があり、ハーモニカの演奏も披露されました。

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