2024年11月1日から3日にかけて行われた第70回東海大学建学祭において、考古学専攻1年生有志(代表:岩脇雄大)が「古代の道具体験!」と題した企画を実施しました。本企画の特徴は、実際の遺物である土器や石器の展示に加え、石器を作ったり使ったりする体験型プログラムも含んでいる点です。展示には、東海大学湘南キャンパス内の遺跡から出土した縄文時代の土器や石器などを並べ、学生が収蔵庫から選定して展示しました。さらに、来場者に対する展示品の解説や、希望者への収蔵庫案内ツアーも学生が担当しました。体験型プログラムでは、北海道産の黒曜石を使った石器作りや、神奈川県で採取した安山岩等を用いたドングリのすり潰し体験を実施し、子どもから大人まで幅広い層に好評を博しました。
本番までには、展示レイアウトの作成や展示物の選定、キャプションやパネルの作成など、多岐にわたる準備が必要でしたが、学生たちの手によってすべて行われました。展示企画には粗削りで改善すべき点も見られましたが、貴重な学びの場となったと感じています。連日多くの一般の方々が訪れ、学生の応対も非常に好評でした。学生たちにとって、将来、博物館や自治体で考古学関連の職に就く際に、役立つ経験になったと思います。
三日間で延べ500人以上の来場者を迎えました。ご来場いただいた皆様に感謝申し上げるとともに、今後も同様の企画を実施する予定ですので、ぜひご参加ください。