文学部英語文化コミュニケーション学科3年次生の山口純矢さんがこのほど、フランス国民教育省認定の「DELF(フランス語学力資格試験)」B2級に合格しました。この試験は、フランス語を母語としない人が対象で、A1、A2、B1、B2と4つのレベルに分かれており、B2はフランス語圏の大学や大学院への入学条件とされる上級レベルに相当します。

山口さんは1年次から本学語学教育センターが開講するフランス語の授業を履修し、昨年度秋学期に実用フランス語技能検定試験2級(公益財団法人フランス語教育振興協会)に合格。今年度春学期には、DELF各級の検定試験に向けて学習する授業「フランス語表現法」(担当教員=語学教育センター・澁谷与文講師)でも試験勉強に励んできました。「勉強を重ねるうちにフランス語の面白さに気付き、先生から褒められることがモチベーションにつながっていきました。授業時間外も質問に対応していただいたり、作文の添削をしてもらったりとたくさんサポートしてもらったことで感覚をつかみ、B2合格につながりました」と振り返ります。指導にあたった澁谷講師は、「フランス語学習を始めて2年半でのB2合格は快挙。自分で高い目標を設定し、そこに食らいついていく力があるので、語学力を生かしていろんなことに挑戦してもらいたい」とコメント。また、「東海大学では、楽しく学べる入門クラスから、試験合格を目指す上級レベルまで、多彩なフランス語授業を展開しています。なかでも資格試験対策に特化した授業が、山口さんのように意欲的な学生の語学力をいっそう高める後押しになったと感じています」と語りました。
今年8月末からは、本学海外派遣留学プログラムの中期留学でカナダのブリティッシュ・コロンビア大学に留学する山口さん。「今回の留学先はカナダですが、B2合格で自信がついたので、将来的にはフランスにも留学したいと考えています。また、所属する学科の研究室では言語学をテーマに設定しているので、日本語、英語、フランス語の三方向から研究し、フランス語の文献にも積極的に目を通して学びを深めていきたい」と話しています。