映画上映・講演会「国家公認の愛? ―社会主義国・東ドイツの映画『パウルとパウラの伝説』」を開催しました

文学部ヨーロッパ文明学科では7月18日に湘南キャンパスで、映画上映・講演会「国家公認の愛? ―社会主義国・東ドイツの映画『パウルとパウラの伝説』」(第326回知のコスモス)を開催しました。『パウルとパウラの伝説』の上映とドイツ文化研究者で静岡大学の高岡智子准教授による講演会を実施したもので、学生や教員、そして学会の方々が参加しました。

東ドイツは、1949年から90年まで社会主義国家として存在し、映画など娯楽に関する検閲・規制は厳しいものでした。『パウルとパウラの伝説』は、その体制が一時的に緩んだ時代に当たる1973年に上映されました。エキセントリックな映像の中で、次々に打ち倒される「壁」が表現され、東ドイツでは伝説的なヒット作となりました。日本国内ではDVD化されておらず、日本語字幕での上映は放映権満了のため今回が最後となりました。映画の前後に行った高岡准教授による講演では、音楽から映画を見る方法や東ドイツの文化政策についてレクチャーがあり、最後の質疑応答では学生や学外の参加者からも多くの質問が寄せられ、盛り上がりを見せました。

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