卒業生の和田芽衣さんが「2016年第12回名取洋之助写真賞奨励賞」を受賞しました

文学部心理社会学科を2004年度に卒業した和田芽衣さんがこのほど、「2016年第12回名取洋之助写真賞奨励賞」を受賞しました。公益社団法人日本写真家協会が、新進写真家の発掘と活動を奨励するために、主としてドキュメンタリー分野で活躍している35歳までの写真家を対象に作品を募集するものです。今回はプロの写真家から大学生までの35名から36作品の応募がありました。フリーの写真家として活動する和田さんの作品「娘(病)とともに生きていく」は、生後8カ月の娘が根治不可の先天性の難病だとわかり、病と向き合いながら生きる親子の5年にわたる生活を記録した30点のモノクロ写真で構成されたプライベートドキュメンタリーです。

心理士としてがん患者の臨床にも携わっていた和田さんは、「医療福祉をテーマに撮り続けようと走り出した私にとって、今回の受賞は文字通り大きな励ましとなりました。この賞は私たち親子の七転八倒の5年間への労いであり、それと同時に私たち親子のように病と向き合う家族へ向けられたエールであると捉えています」と話します。現在は、写真家としての活動のほか、難病の子どもと家族を支援する活動も行っており、「これからも写真という手法で、病や障害とともに生きる患者さんやご家族の人生にさらに寄り添うとともに、また彼らを支える専門職を応援していきたいと思います」と語っています。

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