英語文化コミュニケーション学科では知のコスモス講演会「グローバル・ビジネス、国際協力と異文化コミュニケーション能力」を開催しました

文学部英語文化コミュニケーション学科では6月25日にオンラインで、知のコスモス講演会「グローバル・ビジネス、国際協力と異文化コミュニケーション能力」を開催しました。株式会社味の素の研究開発企画部国際栄養担当専任部長を務め、現在は東京国際大学国際戦略研究所教授の取出恭彦氏が講師を務め、ビジネスや国際協力などグローバルに活躍する上で必要となる異文化コミュニケーション能力について講演しました。

当日はWEBビデオ会議システム「Zoom」を使い、学生・教職員を中心に一般参加も含む約50名が参加しました。取出氏は初めに、人口爆発や食糧問題、地球温暖化など、世界で起きている課題を提示しながら、味の素に勤務していた当時に取り組んだ「ガーナ栄養改善プロジェクト」というソーシャルビジネスの活動を紹介。プロジェクトでは背景の異なる多国籍・多文化の人達とのパートナーシップやその中でのリーダーシップ、そしてコミュニケーション能力が必要になったといった体験談を披露しました。「日本人同士であるような価値観などに共通の認識があり、すべてを言葉しなくてもお互いの考えを理解し合うことができる『高コンテクスト』のコミュニケ―ションと違い、共通認識が少ない『低コンテクスト』でのコミュニケーションでは言葉での説明が必要になります。今後はよりいっそうダイバーシティの時代になることが予想されており、低コンテクストを前提にしたコミュニケーションのあり方を学ぶことが重要です。そのためにも、自分の意見を伝えるスキルの向上につながる『英語ディベート』でコミュニケーション力やディベート力を磨いてください」と語りました。

講演後の質疑応答では、「うまく英語が話せず、外国人と話す際に委縮してしまうのですが、どうすればいいでしょうか?」という質問が寄せられ、取出氏は「英語やその国の言葉を片言でも話そうとする姿勢が大切です。限られた時間内で伝えたいことの要点をまとめ、コンパクトに話すように意識しましょう」とアドバイスしました。