日本文学科の木村政樹講師の単著『革命的知識人の群像-近代日本の文芸批評と社会主義』(青土社)と大木志門教授の単著『徳田秋聲と「文学」-可能性としての小説家』(鼎書房)が刊行されました。
木村講師の著書は、近代日本の知識人たちがどのようにロシア文学や社会主義の思想を受容し、弾圧の歴史の中でいかにその思想を練り上げ、継承していったかという展開を緻密に追ったものです。木村講師はこの本が研究書として記念すべき最初の単著となります。
大木教授の著書は、自然主義作家の徳田秋聲を題材としながら、明治期のゴーストライティングである「代作」、作家が自己をモデルに小説を書く「自己表象」、作家という職業の地位上昇の中で「文学」が顕彰されるようになる問題などを多面的に論じた作家研究です。
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