文学部文明学科および文化社会学部アジア学科では、1月22日に韓国の東西大学キャンパスアジア学科の学生と「日韓学生研究交流会」を開催しました。当日は、文明学科・アジア学科の学生、そして東西大学キャンパスアジア学科の学生ら合わせて30名が参加しました。午前中は特別講義を行い、午後は日韓の歴史・社会・文化・芸能などに関する学生研究報告やグループディスカッションが行われ、日本語と韓国語が織り交ぜられた会場は終始熱気に包まれていました。
午前の特別講義では、アジア学科の立石謙次先生が「東アジアの伝統芸能とその継承」というテーマで講義を行いました。東アジアにおける伝統芸能の現状とその継承に向けた各地での工夫について熱く語ってくれました。(立石先生の研究分野の詳細はコチラから)学生からは、「普段は自国の伝統芸能にあまり関心がなく、むしろ海外の伝統芸能には興味と知識があったが、今回をきっかけに自国の伝統芸能の継承について再考する時間となった。」「昔からの伝統をただ継承するのではなく、特別講義を通して次世代につなげるために、今自分たちができることを真剣に考えることができた。様々な手段で記録を残すことや、そのために自らが興味を持ち、情報を積極的に共有・発信することが重要だと学ぶことができた。」といった感想が寄せられました。
午後からは学生研究報告とディスカッションが行われ、「日韓の食事マナーと儒教の関係」や「日韓の政府開発援助(ODA)の比較」、「40年代における日本のアマチュア演劇」などといったテーマで、日韓の学生5名が報告を行いました。報告後はグループに分かれてディスカッションが行われ、お互いの文化について話し合い、類似性や違いを知る貴重な相互理解の機会となりました。
始まりはお互いに緊張感を抱えていましたが、グループディスカッションを通じて距離が縮まり、交流会終了時には名残惜しい様子も見受けられました。また、第2回の続編を熱望する学生も多く、次回の交流会がどのような内容で行われるかが非常に楽しみです。