東海大学では8月6日、7日に清水港日の出埠頭で、本学所有の海洋調査研修船「望星丸」(国際総トン数=2174トン)の一般公開を実施しました。本学では、教育・研究活動を広く紹介するとともに、市民の皆さんに海洋への関心を高めていただくことなどを目的として各地で望星丸の一般公開を実施しています。今回は、8月5日から静岡市清水区内各地で開かれた「第69回清水みなと祭り」の一環として行ったものであり、また静岡商工会議所が申請した日本財団「海と日本PROJECT」の採択事業として実施しました。
今回の一般公開は両日とも晴天に恵まれ、マストに掲げられた東海大学海洋科学博物館の変わりコイのぼりがはためき、望星丸周辺もみなと祭り関連の催しでにぎわう中、地域住民ら2日間合計で2,005名に来場いただきました。船内では、普段は見ることのできない操舵室や機関室を巡る見学ツアーやロープワーク体験、海の透明度を測る観測体験「海の色はどんな色?」、深海の水圧を再現する水圧実験「深海の世界を体験しよう」など、さまざまなプログラムを実施しました。小型の加圧装置で水深1,000mと同等の水圧をかけてカップ麺の容器を変化させる実験では、容器が変化してく様子を目の当たりにした子どもたちの歓声が響き、順番待ちをする多くの親子連れの列ができました。
来場者からは、「清水区内に50年住んでいて、いつも港に停泊している望星丸を見ていますが、船内を見学したのは初めて。海洋調査に携わる大学の船だけあって、観測機器も充実していて驚きました。貴重な経験になりました」「ロープワークや水圧実験でわかりやすく教えていただいて、子どもたちも楽しく過ごせました」といった声が聞かれました。
なお、8月5日、6日には、みなと祭りのクライマックスともいえる「港かっぽれ総おどり」がJR清水駅前から港橋にかけて行われ、本学海洋学部をはじめ付属静岡翔洋高校、同中等部、同小学校、同幼稚園の関係者らによる「連」も8月6日に参加。望星丸とともに地域の夏を彩る祭りに華を添えました。