「平成29年度しずおか中部連携中枢都市圏地域課題解決事業成果発表会」に参加しました

海洋学部水産学科食品科学専攻の後藤慶一教授と環境社会学科の東惠子教授がゼミの学生とともに3月20日、静岡市役所静岡庁舎で開かれた「平成29年度しずおか中部連携中枢都市圏地域課題解決事業成果発表会」に参加しました。同事業は、静岡県中部の5市2町(静岡市、島田市、焼津市、藤枝市、牧之原市、吉田町、川根本町)の市役所の各部署などが提案した課題を県内の大学が協力して解決する取り組みです。発表会では本学を含む6大学が、今年度の活動成果を報告しました。

後藤研究室の伊佐治暖さん(4年次生)らは、「専門的見地による『しずまえ~お魚図鑑~』の制作」(静岡市水産漁業課)について発表しました。テーマにある「しずまえ」とは、静岡市の駿河湾沿岸地域(静岡の前)を指す言葉で、この地域にある3つの漁港で水揚げされる魚は「しずまえ鮮魚」と呼ばれています。後藤教授と学生は何度もブレインストーミングを重ね、「食」と「しずまえ鮮魚」を絡めて幼稚園児から小学校低学年にさまざまな角度から食育を促す図鑑を目指して制作してきた経緯や作業について説明しました。

東研究室の久保春菜さん(3年次生)は、「公園樹木や街路樹がもたらす、視覚的、生理的、心理的効果の研究」(静岡市緑地政策課)と題して発表。都市空間における緑は、生物多様性の保全、ヒートアイランド緩和、二酸化炭素吸収、都市型浸水防止、防災などに加えて、人間の心理的快適性を高める効果が大きく、特に緑視率の向上は市民の豊かな生活の指標になるとされています。本研究では、その緑に着目した「住んでよし、訪れてよしの静岡市」まちづくりを目的に、市のシンボル的地区で海の玄関口である清水港日の出ふ頭と江尻地区を対象に、緑被・緑視率調査・分析、印象評価、参画意識調査アンケートを実施。今後は学生の企画・運営による「住んでよし、働いてよし、訪れてよし OMOTENASHI 清水みなとまち」と題した地域連携フォーラムなどを開催し、地域住民、企業、行政機関とともに参画型の共創まちづくりにつなげていくことを目指して活動していくといった内容を紹介しました。

なお、今年度の同事業に採択されている「生物多様性の確保に関する公園の実態調査」(静岡市緑地政策課)には、本学部海洋生物学科の田中克彦講師と水棲環境研究会が取り組んでいます。

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