海洋学部と情報通信学部が「清水海洋展2019」にブースを出展しました

海洋学部と情報通信学部が11月30日、12月1日に静岡市清水区・清水港日の出ふ頭・清水マリンターミナルで開催された「清水海洋展2019」にブースを出展しました。同日始まった海洋研究開発機構(JAMSTEC)が所有する地球深部探査船「ちきゅう」の一般公開に合わせて開催されたものです。

当日は、約60名の学生と教職員が参加。海洋学部の学生団体「水棲環境研究会」や「水族応用生態研究会」は、ヒトデやカメなどに触れる「タッチプール」や駿河湾などで採集したクロメジナなどの魚類の水槽を展示。また、海洋科学博物館は海洋学部で学芸員を目指す学生たちによる当館オリジナル「メガマウスザメの紙帽子工作」のブースを用意し、数多くの親子連れが足を運んでいました。海洋地球科学科の坂本泉准教授の研究室に所属する学生たちは、水圧実験(カップつぶし)や、株式会社五藤光学研究所と協力してドームの中でプラネタリウムのように深海の様子が見られる深海ドームシアターを出展。また、高輪キャンパスの情報通信学部・濱本和彦学部長の研究室に所属する学生たちも参加し、坂本研究室の学生たちと共同で制作した駿河湾の深海の様子をVRで歩行体験できる「深海散歩」のブースを出展しました。さらに、1日に実施された「海洋・『ちきゅう』サイエンストーク」では、海洋生物学科の大泉宏教授が「駿河湾のクジラたち」について、水産学科生物生産学専攻の高見宗広講師が「駿河湾の深海魚」について講演しました。

参加した水族応用生態研究会の井出京介さん(海洋学部2年次生)は、「多くの親子連れに来場していただき、色々な質問をしてくれました。キャンパス内で飼育している生物だけでなく、この日のために駿河湾で採集してきた生物も展示したので、喜んでもらえてよかった。少しでも多くの人に水棲生物への興味を持ってもらえたらうれしい」と語り、「深海散歩」のVR体験ブースを担当した山崎龍汰さん(大学院情報通信学研究科1年次生)は、「昨年10月に海洋学部の学生と海洋調査研修船『望星丸』に乗船して、深海の様子を撮影しました。高輪キャンパスを離れて、海洋学部の学生とともに研究できるのは東海大学で学んでいるからこそできること。今後も共同研究を続けながら、今回のようなイベントでも成果を発表していきたい」と話していました。

なお同イベント内では、海洋学部が静岡市と10月1日に締結した「静岡市海洋文化拠点施設の学術コンテンツの集積等に係る協力に関する覚書」についての発表会も実施しました。静岡市ではJAMSTECとも同様の覚書を締結しており、当日は同市の山本高匡海洋文化都市統括監とJAMSTECの豊福高志海洋科学技術戦略部長、海洋学部の秋山信彦学部長が登壇しました。

覚書は、静岡市が2023年に日の出地区に開業を予定している海洋文化拠点施設について、三者が展示物の監修や研究データの提供などを中心に連携していくことをまとめたものです。秋山学部長は、「本学部と東海大学海洋科学博物館では長い歴史の中で、駿河湾を中心とした海洋に関する自然史資料を多数保管しています。これらの学術コンテンツを静岡市の海洋文化拠点施設で有効に活用していただけることを大変光栄に思います。新施設では、自然史資料だけでなく生きた生物も展示する予定であり、私たちが蓄積してきたノウハウを有効に活用できると考えています。また、本学部とJAMSTECは2017年度に包括連携協定を結んでいることから、海洋文化拠点施設が正しい知識の発信源となるよう、協力してバックアップしていきたい。今後も静岡市が海洋国家日本のゲートウェイシティーとして飛躍していくよう、できる限りの協力を続けていきたい」と語りました。

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