海洋学部硬式野球部の翠尾(すいお)透選手(4年次生・投手)がこのほど、一般社団法人日本独立リーグ野球機構・ルートインBCリーグに所属する群馬ダイヤモンドペガサスに入団が決まりました。昨シーズン、中地区を制した同チームはプレーオフを突破し、決勝ラウンドも3勝1敗として3年ぶり5度目のリーグ優勝を果たしました。翠尾選手は、「昨季同リーグで一番強かったチームに入団が決まり、挑戦できることをとてもうれしく思います。NPB(一般社団法人日本野球機構)を目標に頑張りたい」と語りました。
東京出身の翠尾選手は、小学生の時に軟式野球をはじめ、駒込高校で本格的に投手に挑戦しました。「築地で魚の仲買をしていた父の影響で、小さいころから海に興味があり、水族館等で働くための学芸員資格を取りたいと考え、東海大学海洋学部に進学しました」と振り返ります。砂浜を走り込み、入学当初130kmに届かなかった球速は4年間で144kmまで伸び、チームメートに教えてもらいながらスライダー、カットボール、チェンジアップ、スプリットと多彩な変化球も習得。2年時の東海地区大学野球静岡県リーグでは6勝1敗で新人賞を獲得しました。3年時はけがに苦しみましたが、4年時の春には7週間で9試合に先発するなど、スタミナの高さも示しました。野球に打ち込む一方、海洋地球科学科の小松大祐准教授の研究室に所属し、先輩の研究を引き継いで一日中研究室にこもって実験に励む日もあったと言います。
手塚慎太郎監督(東海大学職員)は、「理系の学科なので実験なども多く大変だったと思いますが、自分できちんとスケジュールを立てて勉強と部活を両立し、少しずつ成長していきました。打者の動きを見て投球を組み立てられる賢い選手。NPBに行けるチャンスもあると思うので、頑張ってほしい」とコメント。翠尾選手は、「けがすることなく、やれるところまで挑戦したい。競争も激しいと思いますが、長いイニングを投げさせてもらえるようにアピールしていきたい」と意気込みを語りました。