海洋学部が「JENESYS オンラインプログラム 日・フィリピン・シンガポール・ブルネイ FOIP交流」に協力しました

海洋学部が前回1月11日に開催された「JENESYS 日・ASEAN及び東ティモール オンライン交流」に引続き、2月17日に開かれた「JENESYS オンラインプログラム 日・フィリピン・シンガポール・ブルネイ FOIP交流」に協力しました。今回は、主に「自由で開かれたインド太平洋(FOIP)」をテーマとしたプログラムを実施し、海洋にまつわる理解を深めることを目的に、フィリピンやシンガポール、ブルネイ、日本の学生ら約40名が参加しました。

当日は、WEBビデオ会議システム「Zoom」を用いて実施し、初めに本学部の脇田和美教授が学部・学科の概要を説明。続いて、本学の日本人学生2名が、1週間のスケジュール、ひとり暮らしの食事など学生生活の様子を紹介し、ダイビングや釣りなど海に近い清水キャンパスだからこそできる活動やその魅力について紹介しました。次に留学生2名が本学での学びや学外実験の様子について話しました。

その後、脇田教授が「The Ocean We Want: Lessons learnt and way forward(望ましい海とは:教訓と今後に向けて)」と題して講義。近年に起きた海洋関連の出来事を紹介し、「人間活動が地球の温度を上昇させたことに疑いの余地はない、というIPCC(気候変動に関する政府間パネル)第6次報告書が発表された今、海洋やそれに関わる私たちの生活は、どのような影響を受けるでしょう?」と問いかけました。海洋酸性化や漁獲量、水質の変化などについてグラフを使って解説するとともに、日本政府がカーボンニュートラルの実現に向けて計画している物流拠点「カーボンニュートラルポート(CNP)」や、洋上風力発電などの取り組みを説明。さらに、自身の国連開発計画での勤務経験に基づき、東アジア海域の環境管理に関する地域パートナーシップによる総合的な沿岸域管理の取り組みなど、海洋の持続可能な利用・開発を実現するための国際協力の例を紹介。最後に、日本が経験してきた、干潟等の減少や水質汚染による公害病、それらを受けた干潟等の再生事業や水質改善のための法制度の構築等の歩みを説明し、海洋生態系保全の重要性と難しさを訴えました。

最後には質疑応答を行い、参加者から発表者らに対して「コロナ禍における大学での1日の滞在時間はどれくらいですか」「学生として、私たちはSDGsを支援するために何ができるでしょうか」など、多くの質問が寄せられました。

▼前回の「JENESYS 日・ASEAN及び東ティモール オンライン交流」に関する記事 
(https://www.u-tokai.ac.jp/news-notice/52793/)