救命救急医学領域の上畠篤助教が河合塾医進館で講演を行いました

医学部総合診療学系救命救急医学領域の上畠篤助教が8月23日に河合塾大阪北キャンパス東大・京大・医進館において、同校予備校生を対象に「医者になる君たちへ」をテーマとした講演会を実施いたしました。今回の講演は河合塾大阪北キャンパス医進館が同校卒業生である上畠助教に依頼。昨年度に続いて2回目の実施となり、約40名の予備校生と教職員が参加いたしました。

上畠助教は高校卒業後に関西学院大学総合政策学部に進学し、製薬会社に就職。製薬会社時代はMRとして販売成績を上げていくうちに医師になりたいという強い気持ちが沸き、2006年に河合塾大阪北キャンパス医進館に進学。その後本学の医学部編入学試験(現在は特別選抜「展学のすすめ」に入試制度変更)で本学医学部に入学し、医師国家試験の合格、医学部付属八王子病院での研修を経て、救命救急医としての道を歩み始めました。

講演では冒頭に当院の高度救命救急センターを紹介。活動内容としてER、Pre-hospital(ドクターヘリ、ドクターカー、洋上救急、災害医療(DMAT))、外傷、集中治療、熱傷・中毒等の事例を交えて、「救命救急こそ、チーム医療」という医療の原点を力説しました。

続いて自身の医学部受験を振り返って、ポイントとして自身の勉強の進捗状況を客観視して、一人で勉強せず、友人と進捗状況を共有することが大事。勉強も医療もチームで行うことの重要性を説きました。また、研修医時代のエピソードでは、患者さんが心停止の状況となり、上級医は誰もコールに出ることが出来ず、一人で対応した際に上級医師から発せられた「新人だろうが半人前だろうが患者さんにとって医者は医者。その場で命を救う最善の策を考え、実行することが大事」という言葉を紹介しました。

最後に「医者になる君たちへのメッセージ」として、患者さんに対して真摯な姿勢で対応すれば必ず人はついてきます。医師は生涯学び続ける職業であり、医学部で幅広く臨床医学を学ぶ点は、受験で多くの科目を学ぶことと根本は同じ。グループ学習を通じてチーム医療への意識を高め、医学生のうちに幅広い見識を持ってくださいとアドバイスしました。