医学部の学生が「マヒドン王子記念賞国際会議」のラポーターを務めました

医学部医学科2年次生の3名が、1月29日から2月3日までタイ・バンコクで開催された「2019年マヒドン王子記念賞国際会議」(Prince Mahidol Award Conference2019=PMAC 主催:タイ国政府、マヒドン王子記念賞財団、共催:独立行政法人国際協力機構=JICAほか)で、分科会の議事録やサマリーを作成するラポーターを務めました。日本の大学生でラポーターを担当したのは3名のみです。学生たちはタイをはじめ各国の医師らと4~5名のチームを組み、講演やパネルディスカッションの内容を要約してパワーポイントにまとめる重要な業務に取り組みました。

PMACは、国際保健に貢献した人を顕彰し、国際社会における保健関連の重要な課題の解決に向けて議論する国際会議で、毎年同時期に開かれています。今回は、「政治経済から観たNCDs(非感染性疾患)への対応」をテーマに実施され、世界保健機関(WHO)や世界銀行、各国の政府関係者、学識者、研究機関、市民団体の代表者らが参加しました。

「国際会議を体験したいと考えて希望した」という井上悠貴さんは、「文化や社会背景、政治制度が異なるさまざまな国の保健医療制度について、政府関係者や研究者から直接話を聞き、日本と比較しながら学ぶことができました。東洋医学にも関心があるので、タイの医療関連施設などをめぐるフィールドトリップに参加できたことも収穫です」と振り返っていました。中島拓也さんは、「東海大学がWHOやJICAと連携協力して実施した『21世紀保健指導者養成コース』に個別体験学習として参加したことを機に、公衆衛生に興味を持ちました。タイの保健医療担当官や金融の最前線で活躍している世界銀行のスタッフの方たちとの共同作業に大きな刺激を受け、視野が広がりました。貴重な機会をいただき感謝しています。ぜひ多くの学生に同様の経験をしてほしい」とコメント。松本大史さんは、「世界の保健医療や公衆衛生の最新事情を知る機会と考えて参加しました。すべての人が安価で質の高い保健医療サービスを等しく受けるためには、医学だけでなく、政治、経済、文化などさまざまな分野との連携が必要であると学びました。この経験を勉学や仕事に生かしたい」と抱負を話していました。

指導にあたった同学科の木ノ上高章准教授(基盤診療学系衛生学公衆衛生学)は、「貴重かつ希少なチャンスに果敢に挑戦した学生にエールを送ります。国際保健の様相は、ミゼラブルで激烈な現場からPMACのような会議に至るまでさまざまであることを、身をもって感じてくれたことと思います。今回の学びを生かし、将来、常にグローバルな視点を失わずに眼前の医学医療の諸問題に取り組んでくれると期待しています。機会を提供してくださっているJICAとPMAC事務局に感謝し、当該実習が次年度も可能になればと願っています」と話していました。

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