医学部ではこのほど、タイのモンクット王ラカバン工科大学(KMITL)医学部と学生交換協定を締結。6月4日にKMITL医学部長のアナン・スリキアトチョーン氏らが来訪し、湘南キャンパスで調印式を行いました。
本学では、1965年に初めてKMITLの留学生を受け入れて以降、理工系学部を中心に多彩な交流活動を展開。国境を越えた教育・研究活動のパートナーとして緊密な関係を構築しています。2016年に創設されたKMITL医学部とは、本学医学科の「タイ保健医療研修」で学生がキャンパスや授業を見学するなどの交流を続けてきました。今回の協定はこうした活動を学生の交換留学に発展させ、グローバルな視点を持った医師の育成などを目指すものです。
当日は調印式に先立ち、アナン氏らが伊勢原キャンパスを訪問。医学部付属病院の渡辺雅彦病院長、医学部の川田浩志副学部長らと、双方の医学教育や研究の現状について意見を交わしました。渡辺病院長は、「60年にわたる両大学の連携を礎として協力関係を深め、双方の医療の発展につなげたい」と期待を語りました。


湘南キャンパスでは、木村英樹学長、濱本和彦副学長(教育担当)、大上研二医学部長らが一行を歓迎。調印式では木村学長が、「協定を通じて絆を深められることを大変うれしく思います。共に新しい章を始めましょう」と述べ、大上医学部長は、「このパートナーシップが、学生と教員にとって貴重な経験をもたらすと信じています」とあいさつ。アナン氏は、「本協定は、双方の学術の進展と医療人材の育成における重要な一歩であり、両国のヘルスケアシステムの持続的な発展を促進すると考えています。素晴らしい機会をいただき感謝します」と語り、協定書にサインを交わしました。

