小学生を対象に市民公開講座「生命(いのち)を守る仕事」を開催しました

医学部付属病院では8月2日に伊勢原キャンパスで、小学生を対象とした市民公開講座「生命(いのち)を守る仕事」を開催しました。人々の命や地域社会の安全を守るために尽力している医療従事者や警察官、消防官の仕事について知ってもらうとともに、将来のキャリア選択の一助にしてもらおうと、伊勢原警察署と伊勢原市消防本部の協力を得て企画したものです。当日は小学生56名とその保護者ら合計130名が参加しました。

初めに、当院高度救命救急センターの青木弘道医師が歓迎の言葉を述べ、「分からないことや疑問に思うことをどんどん質問して、生命を守る仕事について学んでください」とあいさつ。講演では、本センターの上畠篤医師が救急医の役割やドクターヘリ、ドクターカーによる医療活動、医師や看護師、薬剤師といったさまざまな職種が連携するチーム医療について説明し、伊勢原警察署と伊勢原市消防本部の職員もそれぞれの仕事を紹介しました。

その後、子どもたちは3グループに分かれて「生命を守る仕事」を体験。当院の看護師らが指導して心臓マッサージやAED(自動体外式除細動器)の使い方をモデル人形で実践し、新聞紙と三角巾で骨折カ所を固定する応急処置にも取り組みました。さらに、パトカーや白バイ、はしご車の乗車体験、当院のドクターヘリとドクターカーの見学を行い、車両やヘリに搭載されている備品、出動回数などについて、子どもたちが熱心に質問する姿が見られました。

最後に「修了証」を受け取った子どもたちは、「ドクターヘリを間近に見られてうれしかった」「医師も警察官も消防士も、危険と隣り合わせで人を助ける仕事ですごいと思いました。心臓マッサージも体験できてよかったです」などと目を輝かせていました。保護者からは、「使命感を持って働く皆さんの“命を守るリレー”について、家族で学ばせてもらいました」「息子は救急車で助けてもらった経験がありますが、この講座に参加したことで、命の尊さや命を守る仕事の大切さをあらためて感じてくれたと思います」といった感想が聞かれました。