医学部看護学科が「ハワイ語学研修」を実施しました

医学部看護学科では8月20日から30日まで、「ハワイ語学研修」を実施しました。国際的な視野を持つ看護職者の育成に向け、医学・看護英語の習得や英語による看護コミュニケーション能力を養うことを目的に、選択科目「国際看護研修(ハワイ)」として開講しているものです。今回は1年次生6名が、ハワイ東海インターナショナルカレッジ(HTIC)を拠点に英会話などの学習に取り組みました。

学生たちは、HTICで現地の講師からハワイの文化や歴史に関するレクチャーを受け、日常会話を学習。スピーチの授業では、事前に準備した英語の原稿をブラッシュアップするとともに相手に分かりやすく伝えるための話し方を学び、最終日に発表しました。また、ハワイ大学西オワフ校(UHWO)プレナーシング学部での演習の見学や、現地の医療機関で働くナースプラクティショナー(一定の診察・治療行為ができる看護師)の講義と診察の見学を通じて、アメリカやハワイ州の医療制度、看護実践について学びました。さらに、UHWO日本語クラスの学生らとの交流やホームステイにより英語によるコミュニケーション力の向上を図るとともに、異文化理解を深めました。

西口修平さんは、「スピーチの授業では、簡単な単語で分かりやすく表現することや、ポイントをしっかりと伝えるために相手の目を見て話す大切さを学びました。ナースプラクティショナーの診察では、患者さんの話にじっくりと耳を傾ける姿からコミュニケーションの大切さを実感し、看護学や医学の知識の豊富さにも刺激を受けました。今後は看護学科の別の海外研修プログラムにも参加したいと考えています。海外の患者さんが日本でも安心して医療やケアを受けられるよう、看護や医学の知識を身に付けるとともに、英会話の学習も継続していきます」と意欲を語っていました。

指導する櫻井大輔講師は、「今年のプレゼンテーションのテーマは日本の文化や日常生活でしたが、HTICのスタッフから、『しっかりと内容を理解した上で、自身の言葉で伝えていた』とコメントをいただきました。日付が変わっても資料の作成や練習に励んだ努力が実り、素晴らしい発表だったと思います。ナースプラクティショナーの講義と診療の見学は1年次生には難しい内容でしたが、全員が目を輝かせて聴講・見学しており、看護師としてのキャリアを考える有意義な機会にもなりました。研修を通じて、看護の基本ともいえるコミュニケーションの大切さにあらためて気づいてくれたと感じています。学生たちの成長が楽しみです」と話していました。