「BioJapan2022」に「首都圏ARコンソーシアム」の構成機関として共同出展しました

東海大学では、10月12日から14日までパシフィコ横浜で開催された「BioJapan2022」に、「首都圏ARコンソーシアム(MARC)※」の構成機関として共同出展しました。「BioJapan」は世界で最も古い歴史を持つ、アジア最大級のバイオテクノロジーに関するパートナリングイベントです。本学からは、医学部の研究者らが医理工連携で取り組んでいる研究開発に関するプレゼンテーションと3件のポスター発表を行い、医学部と付属病院を紹介するポスターも展示しました。

初日には、医学部医学科基礎医学系分子生命科学の秦野伸二教授(メディカルサイエンスカレッジ 伊勢原研究推進部長)が、「東海大学における医理工連携による新規疾患治療法開発の取り組み」をテーマにプレゼンテーションしました。秦野教授は、診療科にとらわれず自由な発想で研究できる医学部の研究体制や、医理工のみならず、生物学部や海洋学部、農学部、学内研究機関などとも連携し、大学のスケールメリットを生かした学際的な研究が進められていることを紹介。その具体例として、今回ポスター発表している研究の概要について説明しました。さらに、学部の枠を超えた研究サポート施設として、実験・研究機器のメンテナンスから運用までを専任の技術職員がサポートする伊勢原校舎の生命科学統合支援センターについても紹介。最後に、本学における医学研究強化のキーワードとして、「バイオバンク」「AI医学」「スポーツ医学」「災害医学」を挙げ、「産官学連携により研究開発力をさらに強化するとともに、医学部付属病院が位置する神奈川県西部地域の医療の重点的サポートにも貢献したい」と語りました。

ポスター発表のブースでは、医学部医学科の稲垣豊教授(基盤診療学系先端医療科学)が「難治性臓器線維症に対する新規治療法の開発」、同・中川草准教授(基礎医学系分子生命科学)が「大規模塩基配列を活用したウイルスゲノム解析」をテーマに発表。また、マイクロ・ナノ研究開発センターの木村啓志教授(工学部生物工学科兼務)は、「創薬・再生医療における生体模倣システム(MPS)の実用化検討」と題して発表しました。ブースには、連日、多くの大学や企業の研究者らが訪れ、研究の詳細や臨床応用の可能性などについて意見を交わしていました。

※首都圏ARコンソーシアム(MARC) 首都圏の私立大学をはじめとする臨床研究機関が連携・協力関係を結び、アカデミアの基礎研究の成果を実用化につなげる非臨床・臨床一体型の橋渡し研究体制の構築、人材の育成、情報の共有等を図ることを目的として2017年1月に発足されました。現在、16の構成機関と7の連携協力機関が参画しています。
公式ホームページ:https://marc-med.org/