第1回女性ウェルビーイングsummitを開催しました

体育学部が7月23日に湘南キャンパスで、「第1回女性ウェルビーイングsummit」を開催しました。女性アスリートが競技パフォーマンスを向上し、身体的・心理的・社会的に健康な状態(ウェルビーイング)を維持するために直面する課題や必要な支援について理解を深めることを目的に初めて企画したものです。当日は、本キャンパスの女子サッカー部や女子バレーボール部、女子ハンドボール部などの部員、教職員ら約200名が参加しました。

初めに、本イベントの総合監修を務めた体育学部の内山秀一学部長(学長補佐)があいさつ。本学の女子部活動の活躍に触れ、「女性が生涯にわたって活躍し続けられる社会を実現するためにも、今日学んだことをチームメートや周囲の人にも伝え、よりよい社会づくりにつなげてください」と呼びかけました。続いて、元サッカー女子日本代表の岩清水梓氏が「挑戦し続ける女性のキャリアとウェルビーイング―世界一のその先へ―」をテーマに講演しました。サッカーを始めたきっかけや、日本代表としての経験、結婚・出産を経て競技に復帰した経緯に触れ、ライフステージや身体の変化を受け入れて挑戦を続けることの大切さを語りました。その後、本学女子サッカー部を創部した内山学部長らも登壇。月経や妊娠・出産など女性特有の課題との向き合い方について問われると、内山学部長は、「特に男性指導者は知識として理解していても、どのように対応すればよいか分からないという現状があると思います。女性アスリートが競技力を維持・向上させ、将来を見据えて活躍し続けるためには、組織としての仕組みづくりが重要です」と語りました。さらに、「本学ではスポーツ医科学研究所の主管で、医学部の教員に学生が自身の悩みなどを相談できる機会を毎週水曜日に設けています。女性に限らず、学生アスリートが安心して競技を続けられるように環境づくりを進めています」と、本学の取り組みを紹介しました。

続く「女性が挑戦し続けるための環境とは」と題したパネルディスカッションでは、本学から女子ハンドボール部の栗山雅倫監督(体育学部教授)と女子バレーボール部の藤井壮浩監督(同)が登壇。学生指導に当たって心がけていることや医学部との連携による効果などについて語りました。栗山監督は、「指導のアプローチについては、“男性も女性も差はないよね”と藤井先生とよく話しています。一方で、女性は忍耐強く、自分の中に思いを抱え込む傾向もあると感じています。そうした思いをどのように引き出すかを考えて日ごろ学生たちに接しています」とコメント。藤井監督は、「医学部の先生方には、学生たちの基礎体温や血液検査へのフィードバックをはじめ、けがのケアについてもスピーディーにご対応いただいています。このような連携は他大学では簡単でなく、東海大学ならでは環境だと感じています」と話しました。さらに、「私たちが考える女性ウェルビーイング」をテーマに学生参加型のグループワークも実施。学生たちは、講演やパネルディスカッションで得た学びをもとに、女性が自分らしく、健康に挑戦し続けられる環境づくりに必要な要素について意見交換し、それぞれの考えを発表しました。最後に十文字学園女子大学教授で、株式会社DEPORTEの代表を務める石山隆之氏が総括しました。

参加した女子サッカー部の深澤友季さん(体育学部4年次生)は、「岩清水さんが出産後も競技を続けていたことは知っていましたが、どのような経緯を経て実現したのかは知りませんでした。ライフステージの変化に伴うコンディションの変化をはじめ、女性特有の課題について具体的な話が聞けてとても参考になりました」とコメント。同部の福地佑海さん(同)は、「より自分の感情や体と向き合い、自分自身を理解したうえで競技に取り組んでいきたい」と話していました。

当日の登壇者は下記の通りです。
◆全体ファシリテーター
安本卓史氏
◆総合MC
勝恵子氏

■オープニング
内山秀一氏(東海大学学長補佐・体育学部学部長・女子サッカー部ゼネラルマネージャー)

■メイントークセッション「挑戦し続ける女性のキャリアとウェルビーイング ― 世界一のその先へ ―」
岩清水 梓氏(元サッカー女子日本代表)

■パネルディスカッション「女性が挑戦し続けるための環境とは」
野口史織氏(株式会社ファクトミックスメソッド代表取締役・防衛大学校非常勤教官)
天光英華氏(一般社団法人女性活躍支援協会理事)
栗山雅倫氏(東海大学体育学部教授・女子ハンドボール部監督)
藤井壮浩氏(東海大学体育学部教授・女子バレーボール部監督)

■クロージング
石山隆之氏(十文字学園女子大学教授・株式会社DEPORTE代表)