湘南キャンパスで10月19日に、NHK大学セミナーが開催されました。このセミナーはNHKが毎年全国の大学を巡って実施している企画で、教養番組出演者が暮らしに役立つさまざまなテーマで講演を行うものです。今回は、アメリカ人のパトリック・ハーランさんと日本人の吉田眞さんがコンビを組むお笑いコンビ「パックンマックン」が登場。バラエティやラジオで活躍するほか、定期的に英語や異文化交流の楽しさを広めるための活動を展開している二人が、「NHK語学講座 パックンマックンの公開講座~グローバル人材のホント!?」と題して、本キャンパス6号館の会場に集った体育学部生を中心とした約100名の学生の前で講演を行いました。
最初に、学生が前後の席の人とペアを作り、「自己紹介」「自分が知らない相手の情報3つ」「住んでみたい国とその理由」について会話。ほとんどの学生同士が初対面の中、「好きな食べ物は何ですか?」「高校時代は何の部活に入っていましたか?」などを話し合いました。その様子を見たパトリックさんは、「僕たちが会話してくださいと言わなければ、初対面の人とお互いについて会話することはなかったのではないでしょうか。知らない人と積極的に会話しないのは日本人の国民性でもありますが、誰か一人が始めれば、すぐに力を合わせて動き出せるのも日本人の特徴。そのきっかけづくりができるようになれば、世界最高峰のグローバル人材になれると思います」と話しました。
続いて「グローバル人材とは何か」という問いを投げかけ、指名された学生が「英語が話せる人」と回答。これに対し吉田さんが、「僕は当初は英語を話せませんでしたが、英会話教室に通ってアメリカで英語の漫才ができるようになった」と英語の上達で仕事の幅が広がった例を紹介し、「文法のテストは単語が間違っていたら減点だけれど、英会話は100点でなくても相手に伝われば成立します」と話しました。また、コンビでレストランや寿司屋などシチュエーションを決めて英会話の練習を再現。コント調にすることで学生たちの笑いを誘いつつ、聞き間違いやすい発音など英会話における注意点を解説しました。ほかにも、「R」と「L」の発音のように日本人が苦手な発音の克服法や、間違えやすい和製英語を紹介しました。
最後に、当日参加した学生に体育学部生が多かったことから、パトリックさんが「英語もスポーツと同じように練習することが上達への近道。日本人同士でも日常から英語で会話してみましょう」とアドバイスを送って締めくくりました。