神奈川県内の中学校柔道部員や町道場に所属する中学生を対象とした今年度の「東海大学中学生柔道教室」が、5月13日から始まりました。月に1、2回、体育学部武道学科の教員や柔道部の卒業生で実業団に所属する選手を講師に招き、湘南キャンパスの武道館で講座を実施しているもので、1995年から毎年行っており、現在はスポーツ教育センタースポーツ課が開催しています。今回は、柔道部部長の中西英敏教授(体育学部武道学科)が講師を務め、約60名の中学生が参加しました。
当日はまず、中西教授が内股と大外刈り、背負い投げについて説明。打ち込みや投げ込み中の受け身の大切さや、乱取り中の組み手に関しても指導しました。合同練習では、講義内容を意識しながら寝技、立ち技の乱取りに挑戦。最後に開講当初から運営に携わる伊勢原市立伊勢原中学校の木下浩典教諭(体育学部卒)があいさつし、「今年1年間、毎月習ったことを競技に生かしてほしい。ぜひまた参加してください」と締めくくりました。参加した中学生は、「技の向上につながることを教えてもらえたので、今後意識して取り組みたい」「投げるときのコツを理解できました。試合でもできるようになりたい」と話していました。
なお、今年度の第2回は6月10日に予定しており、アテネ五輪78kg超級金メダリストで女子柔道部の塚田真希監督(体育学部武道学科講師)が指導に当たります。その後も、シドニー五輪100kg級金メダリストで男子柔道部の井上康生副監督(体育学部准教授)をはじめ、リオデジャネイロ五輪100kg級銅メダリストの羽賀龍之介選手(大学院体育学研究科修了・旭化成)や今年4月の全日本柔道選手権大会を制した王子谷剛志選手(体育学部卒・旭化成)らが講師を務める予定です。