スポーツ・レジャーマネジメント学科が「SPORTEC for LEISURE&GAME」でセミナーを実施しました

体育学部スポーツ・レジャーマネジメント学科では、5月22日から24日まで東京ビッグサイトで開催された「SPORTEC for LEISURE & GAME」にブースを出展しました。日本最大のスポーツ・健康産業総合展示会として毎年開催されている「SPORTEC」に、今年から「レジャー」と「イベント向け施設づくり・運営サポート」の展示会が追加されたことを受け、本学科が展開する教育・研究内容を広めようと企画したもの。東海大学や体育学部のプロモーションビデオを流し、学内外のスポーツイベントでの活動実績を紹介し、企業担当者や本学の卒業生など、多くの来場者が訪れました。

23日にはセミナー「レジャー産業のこれまでとこれからをアカデミックに斬る―余暇・働き方改革・ICT社会―」も実施。本学科の吉原さちえ准教授、本学科卒業生である経営学部観光ビジネス学科の柏木翔講師と、和歌山大学観光学部准教授の伊藤央二氏が登壇し、本学科の押見大地講師が進行役を務めました。「生活とレジャー」をテーマに講演した吉原准教授は、10連休だったゴールデンウィークを振り返り、「余暇の時間は個人でマネジメントできるものにもかかわらず、周囲の動向やメディアの情報に振り回されて、予定を詰め込み疲弊した人も多い」と関連記事を紹介。「本学科の学生は、知識と経験を通じてスポーツとレジャーの重要性と、それらを生活に取り込むマネジメント方法を学んでいます。働き方改革によって余暇の時間ができたとき、自分のためになる時間の使い方を身につけてもらいたい」と語りました。柏木講師は、「これからの地方中小都市の観光産業:オーバーツーリズム」と題して、全国的に観光客が年々増加している好影響と悪影響について解説しました。旅行市場の景気がよくなると、地域の活性化や経済効果などのメリットがあるものの、地方中小都市では許容量をこえる観光客が来ることで、騒音やごみ問題など住民への悪影響もあると説明。柏木講師が調査している都市の事例として、「特産物の通信販売で経済効果を高める」「無理に観光地化しない」といった対策案も紹介しました。

「時間があっても余暇がない? 働き方改革から余暇教育を考える」をテーマに講演した伊藤氏は、日本人は休日に予定を詰め込んだり弾丸ツアーに参加したりと、時間に追われる余暇活動をする傾向にあると解説。また、「ICTの発展によるテレワークで労働時間を減少・調整できると思われがちですが、いつでもどこでも仕事ができるようになると、労働と余暇の境界があいまいになってしまう。また、労働時間の減少が余暇時間の増加につながるとは一概には言えないため、余暇を通して働き方改革の内容を考えていく必要がある」と訴えかけました。講演後は質疑応答が行われ、参加者と意見を交わしました。

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