体育学部生による2グループが「イベント学会第22回研究大会」で入賞しました

体育学部生による有志グループが12月17日に、東京・日本青年館ホテルで開かれた「イベント学会第22回研究大会」のワークショップ「学生による次世代アイデアコンペティション」に出場し、「実行委員長賞」と「敢闘賞」に選ばれました。同学会では、地域創生、国際交流、スポーツなど、多様な分野におけるイベントの実現力や発信力の向上を目指し、学術研究の成果を共有する目的で年に一度研究大会を実施しています。今回は、東京オリンピック・パラリンピックのメーン会場となる国立競技場に近い会場で、「ゴールデンスポーツイヤーズと次世代育成」をテーマに開催され、体育学部スポーツ・レジャーマネジメント学科の開講科目「イベントマネジメント演習」(3年次生)と「マネジメントゼミナール2」(2年次生対象)の履修学生たちが第2部のワークショップに参加。上智大学、愛知大学、広島経済学の学生グループとともに、「次世代」をテーマに提言しました。

3年次生のグループは、「『自分のため』のスポーツボランティアへ~プロスポーツ界の影響力を活かしたスポーツボランティアのイメージ改革~」と題して発表し、最優秀賞の次点にあたる「実行委員長賞」を受賞しました。同グループでは、日本人のボランティア参加率が諸外国と比べて低いことを受け、参加の動機付けや簡便に登録できるアプリの開発を提案しました。代表を務めた藤木悠さんは、「ボランティアは利他的なイメージが強いのですが、『社会勉強になる』『スポーツが好きだからかかわりたい』など、”自分のため”のボランティアが浸透することで参加率が増えるのではないかと考えました。今はイベントごとに各団体がホームページで募集していますが、アプリでひとまとめにすれば自分が興味を持つイベントにアクセスしやすく、気軽に参加することができます」と語ります。受賞について、「このような賞をいただけて光栄に思います。今回の発表で終わりではなく、これからもスポーツボランティアの在り方や参加率向上に向けた取り組みを検討していきたい」と話しました。

一方2年次生のグループは、「COLLEGE ALL STAR GAMESによるオリンピック会場の活用~DON’T MAKE THE “WHITE ELEPHANT”~」をテーマに、東京オリンピック・パラリンピック閉会後の施設利用を提案しました。これまでオリンピック・パラリンピックが開催されてきた世界各国の都市で、建設された競技場が大会後利用されず”負の遺産”となっている事例を報告。東京大会ではこのような事態を避けようと大会後も大規模な大学スポーツのイベントを開催し、レガシーを残す案を発表しました。同グループは、3位にあたる「敢闘賞」を受賞。代表を務めた三浦弥夢さんは、「学会発表はメンバー全員初めての経験だったので、先生や先輩方にアドバイスをもらいながら準備を進めてきました。来年度からはゼミナールが始まり学外で研究発表をする機会も増えると思うので、いただいた賞を励みに成長していきたい」と語っています。

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