スポーツ・レジャーマネジメント学科の教員が公益社団法人スポーツ健康産業団体連合会のシンポジウムで講演しました

11月24日に東京・弘済会館で公益社団法人スポーツ健康産業団体連合会「第25回シンポジウム」が開かれ、体育学部スポーツ・レジャーマネジメント学科の押見大地講師がコーディネーターを務め、大津克哉准教授がパネリストとして参加しました。本シンポジウムは「ポスト東京2020オリンピック・パラリンピックの行方」をテーマに企画され、大会開催後に予想される地域観光・文化振興、持続可能性、環境問題、ダイバーシティに関する各分野の有識者がパネリストとして登壇。会場では約20名の参加者が聴講しました。

初めに押見講師が登壇し、オリンピック・パラリンピックの開催にあたっては、企業経営などで重視するべきとされる「社会」「経済」「環境」のほかに、「地元住民の幸福」を考える必要があると提唱。膨大な関連費用や新型コロナウイルスの感染リスクといった課題を挙げ、メガスポーツイベントの開催が社会問題の解決につながるよう検討していく必要性を訴えました。続いて、4名のパネリストがそれぞれの専門領域から東京大会に向けた課題や取り組みを紹介。大津准教授は「スポーツと環境」をテーマに講演し、地球温暖化がアスリートに与える影響や、競技施設の建設などによる環境破壊などスポーツが環境にとって加害者・被害者どちらの側面も持つことを説明し、「今私たちに問われているのは、人類と地球とのかかわり方。自分たちの行動が地球にどのような影響を与えるのかを知ることで、悪影響を及ぼす行動を未然に防ぐことができるでしょう。地球環境問題はグローバルですが、解決の糸口はローカルです。人数、意識、行動の3点が掛け合わさることで、スポーツを通じて環境問題を解決する糸口が見つかるはず」と語りかけました。最後に、登壇者によるパネルディスカッションが行われ、参加者からの質問に答えるなど会場全体で意見を交わしました。