「Sport Policy for Japan2020」で萩ゼミと大津ゼミが入賞しました

体育学部スポーツ・レジャーマネジメント学科の萩裕美子教授と大津克哉准教授のゼミが、11月21、22日にオンラインで開催された「Sport Policy for Japan2020」(SPJ、主催=同企画委員会、日本スポーツ産業学会、後援=笹川スポーツ財団)に出場し、特別賞を受賞しました。SPJは、日本のスポーツの現状や将来について問題意識を持つ全国の学生が、政策への提言を持ち寄り、意見を交換する場として毎年開催されています。今年度は新型コロナウイルス感染症の拡大により、WEBビデオ会議システム「Zoom」を使って行われました。

萩ゼミからは3年次生6名が参加し、「中学生のスポーツ実施率を向上するために~苦手な生徒に焦点を当てて~」をテーマに発表しました。県内の公立中学校に通う生徒約800名にアンケートを行い、コロナ禍での運動実施率を調査した結果から、運動の習慣がない人も取り組みやすいスポーツの実施を提言。レクリエーション要素が強く、スポーツの得意不得意で勝敗が決まらないよう、バレーボールをパスしながら提示されたお題に関連した単語を発する「山手線バレーボール」を考案し、学内で撮影した見本の動画も交えて紹介しました。学生からは、「特別賞は独自性が評価される賞。動画を使ったプレゼンテーションは自分たちだけだったので、選出されたことをとてもうれしく思います」「コロナ禍での準備はなかなかメンバーが集まれず時間もギリギリになってしまいましたが、その中でも互いに協力し合い、評価してもらえる内容をまとめることができてよかった」と振り返りました。

大津ゼミでは、「東京2020を通じた循環型社会への貢献~アップサイクルによる無形のレガシー創出に向けて~」と題して3年次生8名が発表。初めに、地球温暖化がアスリートに与える影響や、競技施設の建設などによる環境破壊などスポーツが環境にとって加害者・被害者どちらの側面も持つことを説明しました。また、本学の体育学部生約200名に行ったアンケートから、環境問題に関心を持っていても具体的な行動に移せていない人が多いことに着目し、国際オリンピック委員会や日本オリンピック委員会の取り組みを紹介。さらに、紙の廃棄物を減らすためにインターネット広告を活用する案や、フラッグ、横断幕などリサイクル率の低い布製品をエコバッグにするなど、元の形状・特徴を生かして新たな製品を作り出す「アップサイクル」の取り組みを推奨しました。学生たちはプレゼンを振り返り、「ごみになるはずだったものが、形を変えてファンに届けることができればとても有意義だと思い提案しました。今回はオンラインでの開催でしたが、SPJは学外の多くの方々に向けて自分たちの意見を発表する貴重な機会なので、コロナ禍でも開催されたことをうれしく思います」と語っています。