「スポーツと環境カンファレンス」で体育学部の大津准教授が基調講演を行いました

体育学部スポーツ・レジャーマネジメント学科の大津克哉准教授が、3月12日にオンラインで開催された「スポーツと環境カンファレンス」で基調講演を行いました。「スポーツと環境カンファレンス」は、公益財団法人日本スポーツ協会(JSPO)と公益財団法人日本オリンピック委員会(JOC)が主催し、加盟団体関係者を含む参加者とともに、環境保護の必要性やSDGs(持続可能な開発目標)について考え、どのように実践するかを学ぶとともに、啓発・実践活動に関する最新情報を提供することを目的としたもの。当日は約300名が聴講しました。

その後のパネルディスカッションでは、日本のスポーツ団体の代表者やアスリートが、それぞれの視点から問題提起し、課題解決のための取り組みを紹介。スポーツを通じたSDGsの達成に向け、活発に意見を交わしました。

当日はまず、JSPOの岡達生常務理事が開会のあいさつとして、「SDGsの取り組みは次世代の子どもたちにスポーツの機会を提供し続け、楽しさを伝えていくためにも積極的に取り組まなければならないものです」と語り、JOCの小谷実可子常務理事は、「スポーツ界にとっても次世代のアスリートを含む子どもたちにとっても、環境問題は身近に迫った大きな問題。参加者の皆さまとスポーツと環境のかかわりについて考えていきたいと思います」と話しました。続く基調講演では、大津准教授が「スポーツと環境概論」と題して講演。まず、スポーツと環境問題に関する一般の人やアスリートの意識について紹介し、これまで以上の啓発活動が必要であると指摘。「アジェンダ21」や「京都議定書」、「パリ協定」、など、これまでの地球規模での環境問題への取り組みを解説しました。また、気候変動が及ぼすスポーツへの影響として、異常気象によるコンディションの悪化や、大会自体の開催が危うくなる可能性を指摘し、スポーツイベントと連動した「カーボンオフセット」といった解決策を提案。「環境保全と啓発活動の両方を、よりいっそう加速させる必要がある」と語りました。