スポーツ・レジャーマネジメント学科では北海道での特別フィールドワークを行いました

体育学部スポーツ・レジャーマネジメント学科では3月8日から13日まで、北海道での特別フィールドワークを行いました。本学科開講科目「スポーツ&レジャー海外実習」で実施したものです。この授業は本来、履修学生がアメリカのボストンやニューヨーク、フロリダを訪れてプロスポーツやカレッジスポーツの視察、大学間交流などを通じて、キャンパス内だけでは得られない経験を積み、コミュニケーション能力などを養うカリキュラムです。新型コロナ禍以降は海外での実習ができなかったことから、今年度は4年次生を対象に、北海道でのスポーツ施設や観光施設を巡りながら、最先端の体育・スポーツの現場やエコツーリズムについての学びを深めました。

今回のフィールドワークには、13名の学生が参加しました。学生たちはまず、Bリーグのプロバスケットボールチーム「レバンガ北海道」協力のもと、札幌市にあるホームスタジアムの北海道立総合体育センター(通称:北海きたえーる)を訪問。チームの代表取締役CEOを務める横田陽氏による特別講義やバックヤードツアーに参加したほか、同チームで働く本学卒業生らとも交流を深めました。茨城ロボッツとのリーグ戦も観戦し、試合後には、男子バスケットボール部卒業生の島谷怜選手(体育学部2022年度卒)の案内で、ロッカールームで集合写真を撮影しました。翌日からは、占冠村にあるリゾートホテル「星野リゾート トマム ザ・タワー」に足を運び、SDGsへの取り組みやインバウンド観光のほか、同リゾートが展開する農業プロジェクトなど独自のホスピタリティ事業について学びました。さらに学生たちは、プロ野球・北海道日本ハムファイターズの本拠地として北広島市に今年竣工した「エスコンフィールドHOKKAIDO」がある「北海道ボールパークFビレッジ」を見学。球場見学だけでなく、宿泊施設を完備したレジャー施設「TOWER 11」の運営に携わる株式会社SQUEEZE代表取締役の舘林真一社長(政治経済学部12年度卒)にも大学時代の経験や現在の業務に関するインタビューを行いました。

最終日には、札幌市の大倉山スキージャンプ競技場や札幌オリンピックミュージアム、札幌市スポーツ局を見学。1984年のサラエボ冬季五輪スピードスケート競技日本代表の鈴木靖氏から五輪の歴史や意義などを聞きました。引率した大津克哉准教授は、「新型コロナ禍でなかなか学外でのプログラムに参加できなかった学生たちにとっては、貴重な経験になったと思います。多くの本学卒業生にも協力していただき、人のつながりの大切さも感じられたのではないでしょうか。今後も学生たちにとってスポーツとレジャーの現場を学べる実習を展開していきたい」と話しています。

参加学生の声 大田実優さん(現大学院体育学研究科1年次生)

「本来であれば2年次生のときに海外研修に参加できる予定でしたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で叶いませんでした。しかし、先生方や卒業生をはじめ、多くの大学関係者の御尽力により、4年間の学びの集大成として今回の貴重な研修に参加できました。今回の実習は、初日のレバンガ北海道のホームゲーム観戦から始まり、星野リゾートトマムでのアウトドア体験、新球場エスコンフィールドやオリンピックミュージアムの見学など様々なことを経験できました。特にエスコンフィールドでは、来場者が試合を見やすいと感じるための工夫やホテル・ミュージアムなど球場を楽しませる為の工夫がたくさんあり感動しました。また、Bリーグの試合では初めてプロの試合でプレーする同級生の島谷選手の活躍を間近に見られて、参加した同級生一同とても嬉しく感じました。多くの方々のおかげでたくさんの貴重な経験をさせて頂き、心より感謝しています」