体育学部と大学院体育学研究科では5月25日に湘南キャンパスで、「いつか世界を変える力になる 国際協力セミナー」を開催しました。独立行政法人国際協力機構(JICA)が実施するJICA青年海外協力隊の関係者から体験談を聞き、国際協力や国際交流について考えるきっかけにしてもらおうと、JICA横浜と共催したものです。

当日は、体育学研究科長で青年海外協力隊OBの松浪稔教授が進行役を務め、約70名の学生が参加しました。はじめに、ウェルビーイングカレッジオフィスプロボストで体育学部長の内山秀一教授が、「セミナーに参加した学生の中には、卒業後に海外で活躍したいと考えている人もいるのではないでしょうか。ぜひ今日の話を参考に、勇気を出して一歩を踏み出してください」とあいさつ。続いて、JICA横浜の職員が開発途上国での活動内容や応募資格など事業概要を紹介した後、ケニアやミャンマーでバレーボールや体育指導に携わった井上満氏が講演しました。井上氏は、2006年から08年にケニアでバレーボールのコーチを務めた際を振り返り、「当初はボールを使った動きだけでなく、腹筋や腕立て伏せも難しい選手が多くいました。そこで、まずは遊びを通して競技の楽しさを伝え、少しずつ体の動かし方を教えていきました」と説明。選手たちは楽しみながら技術を身に付け、最終的には試合ができるまでに成長したと語りました。
また、18年から20年に参加したミャンマーでの体育ボランティア活動についても触れ、「JICAボランティアによるスポーツ派遣は、競技を通して現地の人々と交流しやすく、教え子が国際大会で活躍する姿を見られるなど、大きなやりがいがあります」と話しました。一方で、「国や地域によって文化や時間感覚が異なるため、予定通りに進まないことも少なくありません。自分自身の考え方を変える場面もありますが、その経験が成長につながります」と説明。講演の締めくくりには、「JICAの理事長も務めた故・緒方貞子さんは、“スポーツにはいがみ合う民族を融和させる力がある”という言葉を残しました。私もそのように感じています。ぜひ皆さんにも勇気を出して世界に一歩を踏み出してほしい」と学生たちに呼びかけました。最後の質疑応答では、現地での生活や食事、ボランティアをする上での心構え・信念などについて、多くの質問が寄せられ、井上さんが一つひとつに丁寧に回答していました。
