政治経済学部と法学部では10月6日に、WEBビデオ会議システム「Zoom」を使って就職支援講座「コロナ禍のもとでの就職活動について」を開催しました。両学部の3年次生を主な対象に、就職活動の事前準備として重要な業界や企業研究の進め方を実践的に学ぶことを目的として毎年開いているものです。今回は就職活動支援サイト「リクナビ」を運営する株式会社リクルートキャリアの福井貴大氏が、現在の就職活動環境や、これから取るべき具体的な行動について講演しました。
福井氏はまず、2021年卒学生の内定率の推移について触れ、新型コロナウイルス感染症拡大が企業の採用活動にも影響を及ぼしていると指摘。「学生と企業がリアルで会える場が大幅に減り、WEBを通じた説明会や面接が増加しています。21年卒学生の7割がWEB面接を経験しており、皆さんの世代も増加が見込まれます。”WEBでは自分の熱意が伝わるか不安”という声も多くありますが、その企業をどれだけ理解しているか、自分が何をやりたいのか説明できれば自然と熱意は伝わるものです。また、WEB面接の際にはカメラよりも画面越しの相手の表情を見ながら会話するほうがよいでしょう」とアドバイスしました。
また、業界ごとの求人倍率の推移を解説し、「コロナ禍で倍率が下がっていく中、建設業や流通業では高い求人倍率を維持しています。視野を広げて、しっかりと情報を入手することが大切です」と力説。「状況が流動的だからこそ、最新の情報収集と企業がとる手法の変化に対する準備が大切です」と語りました。さらに、就職活動の基本として採用スケジュールの確認や自己分析、企業・仕事研究の重要性を説明するとともに、チャットシステムで送られた「面接では個性や価値観をアピールすべきでしょうか?」「資格の取得状況が就職に与える影響はありますか?」といった質問に、福井氏が丁寧に回答しました。続いて、インターンシップの活用についても言及し、「インターンシップでは、実際に体験してみないとなかなか知ることができない情報を集めることができます。一方で、新型コロナの影響でオンラインインターンシップも導入されつつあります。オンラインでも実務体験ができる企業も多く、効率よく就職準備を進めることにもつながります。実施されるか未定の企業も多いのが現状ですから、こまめに情報収集しましょう」と語りかけました。
最後に再び設けた質疑応答では、「インターンシップ参加前に情報を得るためにその企業のホームページを見ていますが、ほかにはどのような点を参考にすべきでしょうか」「圧迫気味の面接への対応方法はありますか?」「自己分析の詳しい方法」といった内容の質問が寄せられました。
なお、13日にはリクナビによるSPI検査(言語・非言語Webテスト)秋学期第1回目もオンラインで開催。多数の学生が受講しました。