政治経済学部政治学科の原田悠希講師が、6月14日(土)、15日(日)に金沢歌劇座で開催された日本公共政策学会の第29回研究大会において、「日本公共政策学会賞(奨励賞)」を受賞しました。同学会の奨励賞は、研究歴が比較的浅く、将来を期待できる研究者の博士論文・著作物を主たる対象として選考される賞で、今回、原田悠希講師が執筆した書籍 『社会保障制度における社会手当の成立・展開過程 中央地方関係の視点から』(日本評論社、2024年1月刊行)が選ばれました。
同書籍では、中央地方関係に着目して、日本において初めて社会手当が創設された1960年代から現在までの約60年間の社会手当の成立・展開に関する政策決定過程の分析が行われ、日本の社会保障制度においてこれまで社会手当が十分に発達してこなかった要因に、理論から乖離した形での中央地方関係の構築があることが論証されています。選考においては、中央地方関係の視点から豊富な資料をもとに分析したこと、分析結果をもとに具体的かつ実効性の高い政策提言を行っていることが高く評価されました。
受賞を受け原田講師は、「このような賞をいただけたのは、社会人大学院生として学ばせていただいた法政大学大学院公共政策研究科でお世話になった先生方をはじめ、多くの先生方にご指導いただいたお陰だと思っています。着任後に素晴らしい研究環境を整えてくださっている東海大学政治経済学部にも感謝しています。今回の受賞を励みにして、これからも良い研究が続けられるよう日々研鑽を積んでいきたいと思います。」と話していました。
