2024年11月14~15日にSociety of Advanced Scienceが主催した2024SASシンポジウムにおいて、化学科4年生の冨田研究室所属・飯田智大さん(現化学専攻1年生)がポスター賞を受賞しました。受賞おめでとうございます。飯田さんへのインタビュー記事を掲載します。

Q:どんな研究ですか?
飯田さん:青色の光を吸収して、赤色の光を出す物質、蛍光体の研究をしています。
Q:どうしてその研究を選んだ理由は?
飯田さん:日常生活で様々なところでLEDが用いられているのを知っていて、そこから興味が湧きました。自分もそのようなLEDを開発してみたいと考えました。青色励起で赤色発光する蛍光体が必要なんですが、いいものがあまりないと知り、これは面白そうだな、自分でやってみたいな、と思いました。
Q:研究はどういうところが面白いですか?
飯田さん:自分で合成して、その原料の割合を変えることで、光の強さや色合いが変わります。それを自分の目で見ることができる。作るのも、確認も、自分自身でできるのが一番楽しく感じられるところです。
Q:学会発表はどうでしたか?
飯田さん:いろいろな分野の発表を見ることができて、新鮮で勉強になりました。近い分野でも学内だけでなく学外の人からも多くの助言を頂き、いい意味で刺激が多くて面白く、うれしい体験ができました。
Q:受賞にあたり、論文を書いたと聞きました。
飯田さん:本当に初めての経験だったので右も左もわからず、書き方もわからず大変でしたが、先生のサポートもあって書くことができました。学部生で論文を書くというのはなかなかできないことだったので、いい経験になりました。公開されたらぜひ読んでみてください。
Q:卒業後は?将来は?
飯田さん:同じ研究室で、大学院理学研究科化学専攻への進学が決まっています。将来は研究開発をする仕事に就きたいと思っています。今の研究が面白いので、蛍光体やセラミックスなどに関われたらと思っています。
Q:高校生へのメッセージをください。
飯田さん:大学はいろんな人がいて、いろんなことが経験できる場所なので、ぜひ自分の好きなことを見つけて、それに挑戦をしてほしいです。うまくいかないこともあると思いますが、失敗も振り返ってみるとすごくいい経験になっています。化学は身の回りのプラスチック製品や、スマホなどに使われるセラミックス電子材料など、生活に密接にかかわっています。なので化学を学ぶと、日常生活のものの見方が変わると思いますし、就職にも有利なのでおすすめです。