付属校生対象の「中高生の理科体験授業」を実施しました

理学部では8月6日から8日まで湘南キャンパスで、理工系に興味・関心のある付属中等部2、3年生と付属高校1年生を対象にした「中高生の理科体験授業」に協力しました。夏休みを利用して学校法人東海大学が毎年開催しているこの催しは大学での体験授業や現役学部生・大学院生との交流を通して理工系の楽しさに触れ、進学意欲を高めてもらうことが目的です。本学部は高大連携の一環として毎年参画しており、物理学科と化学科の学生が中心となって活動しているチャレンジセンター「サイエンスコミュニケーター」のメンバーが8月6日に科学教室を開いたほか、8月7日には鄭和翊教授(物理学科)と及川義道准教授(基礎教育研究室)が理科体験授業を担当しました。

8月6日の科学教室では、「食の栄養と消化について」をテーマに、アルギン酸とカルシウムを溶かした水溶液で人工イクラを作る実験や「酵素」、「ビタミン」についての講義を実施。プロジェクトメンバーの松永峻彦さん(理学部2年次生)は、「中高生にとっても、身近な”食”をテーマしたことで皆さん楽しそうに実験に参加してくれました。教える立場としても、参加者との会話の中でさまざまな発見があります。多くの意見を参考にしてこれからも理科の楽しさを伝えていきたい」と話していました。

一方、8月7日の理科体験授業では、鄭教授が「光で映画や音楽を再生するとは?」をテーマに光の波長について講義しました。CDやDVD、ブルーレイディスクなどがデータを記録し、読み取ることができる仕組みを説明したあと、実際にレーザーを使って光の屈折角度を分析する実験を実施。参加者たちは、鄭教授の研究室に所属する学生のサポートを受けながら実験に挑戦しました。及川准教授が担当した「科学捜査実験~犯人に迫れ~」では、化学反応を使った指紋検出実験や血痕の調査などに使われるルミノール反応の実験に挑戦。実際に化学薬品を試験管内で調合したり、布に薬品をたらしたりして発光反応を調べ、上手く光ったときなどには参加者から「すごい!」と声が上がっていました。

参加した生徒からは、「大学では、教科書だけでは学べないたくさんのことを勉強できるとあらためて感じました。自分もこの教室で先輩たちのように勉強したい」、「大学の授業はレベルが高く、ところどころ難しかったけど、これまで知らなかった分野のことをくわしく学べて楽しかった」、「ドラマで指紋検査という手法があることは知っていたけど、さまざまな種類があるとは思っていなかった。科学への興味がいっそう高まりました」といった感想が聞かれました。

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