丹沢湘南地域を巡る外国人向けのモニターツアーを実施しました

観光学部の松本亮三学部長と屋代雅充教授が中心となって、12月6日に伊勢原市・秦野市・平塚市など6市町で連携している丹沢湘南地域をバスで巡る外国人向けのモニターツアーを実施しました。このツアーは、To- Collaboプログラム「地域志向教育研究経費」に採択された研究課題「広域 観光のデスティ ネーションマネジメントを通じた地域振興」の一環として実施したものです。これまで本学部が推進してきた湘南キャンパス近隣自治体や県と連携した活動組織「丹 沢湘南観光連携会議」の協力を得て、広域観光ツアーの「モニター版」として開催。日本在住の外国人や留学生など合わせて43名が参加しました。

ツアー当日は伊勢原市の大山阿夫利神社下社を訪れて正式参拝をした後、神職から大山と神社の歴史について説明を受け、同神社の施設「洗心閣」 で名物の大山豆腐とそれを使ったデザートのババロア、オカラで作ったコロッケを味わいました。続いて、秦野市のふるさと伝承館内にあるそば処 「東雲」でそば打ちを体験。作ったそばを食した一行は、中井町にある工場直営の喫茶施設「BROOK’S SHOP&CAFE」に併設の足湯に浸りながら コーヒーや紅茶を楽しみ、大磯町では旧吉田茂邸地区庭園を、平塚市では荒井だる ま屋でだるま製作を見学し、お土産として二宮町で栽培された特産品のミカンを受け取りました。

参加者からは、「神社の本殿に上がって参拝したのは初めてで、日本の文化について身をもって学ぶことができました。大山豆腐は何もつけなくて もとてもおいしく、感動しました」「そば打ちは難しかったけれど、力を合わせて作る過程で友人ができました。旧吉田邸の庭園はとても美しく、 日本の庭造りの技術の高さを知りました」「足湯は経験したことがありませんでしたが、想像よりも気持ちがよかった。だるまは機械で作っている と思っていましたが、全部手作りで驚きました」などの声が聞かれました。

松本学部長は「このツアーには訪日外国人を誘致し、観光地をより盛り上げるには何が必要かを調査する目的があります。参加者にあらかじめ配布していた満足度を評価するためのアンケートの結果を これから分析し、よりよいツアーの形を考えていきたい」と語りました。また屋代教授は、「参加した方々には、母国の友人や家族などに対して”観光の思い出などをSNSで配信していただき たい”とお願いをしました。旅行先の地域が主体となって集客する形の新たなイン バウンド(inbound)観光を、より多くの人々に知ってもらうきっかけになればうれしい」と話しました。

※「To-Collabo(トコラボ)プログラム」
文部科学省の平成25年度「地(知)の拠点整備事業」に採択されたプロジェクト。全国にキャンパスを有する本学ならではの「全国連動型地域連 携活動」を柱に、地域特有の問題や共通課題を各キャンパスの学部、学生、研究者が共有し協力して解決策を見いだす取り組み。上記のプログラムは、札幌キャンパスおよび熊本キャンパスの学部とも連携して課題に取り組んでおり、 12月21日(日)には、代々木校舎にて合同のシンポジウムが開催される。

https://coc.u-tokai.ac.jp/blog/2014/12/05/event-news_20141221/

丹沢湘南地域を巡る外国人向けのモニターツアーを実施しました

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