観光学部観光学科では、「成田空港ANA職場訪問プログラム」と題して2月15日に学生がANA成田エアポートサービス株式会社の職場を訪問しました。多様な企業が関連する観光分野について、いち早く実社会の現場に触れることを目的としたもので、航空業界に幅広くかかわる全日本空輸株式会社(ANA)のグループ企業各社を訪ねるプログラムとして、観光学部設立当初から毎年実施しています。同社では成田国際空港においてANA運航便および受託外国航空会社の旅客ハンドリング事業や運送・貨物事業、機器・車両の整備・保守を行うエンジニアリング事業まで、地上支援における幅広い事業を行っており、昨年度は本学から6名が入社しています。今回は就職活動を控えた3年次生を中心に、航空業界での活躍を志す学生18名が参加しました。
はじめに、ANA成田エアポートサービス株式会社総務部人事課スタッフの方から、空港で働く社員の業務内容やANAグループの経営理念、企業としての歴史などを伺い、学生たちは熱心にメモを取りながら企業理解を深めました。続いて、客室乗務員の研修が行われるフロア「スペーシア」を訪問。チェックインカウンターのモックアップを前に、危険物への対処やバリアフリーの訓練といった研修について説明を受けました。その後も客室乗務員がデスクワークやミーティングを行う「旅客部」や、パイロットに運航に関する前情報を伝達する運航支援を行う「オペレーションセンター」など、実際に働く空港スタッフの姿とその職場を見て周りました。また、施設見学のほかにも現役の客室乗務員5名と懇談会を実施。「語学力はどの程度身につけておくべきですか?」「大学何年次生の時に今の職業を目指そうと決めたのですか?」など、就職活動を意識した質問が多く飛び交いました。
引率した本学部の舘野和子教授は、「本学では、2007年にANA総合研究所と観光学に関する基本合意書を締結していることから、ANAグループ各社の協力を得て学生にとって貴重な経験を積むことができています。客室乗務員やグランドスタッフを目指していると、つい現場の仕事にばかり目が行きがちですが、就職活動を始める前に、まずは志望する企業の経営理念を知り、どのように社会とつながっているのか理解してほしいと思います」と語りました。