橋本ゼミの学生が研修旅行で香港を訪問しました

観光学部の橋本佳典教授のゼミナールに所属する3年次生13名が、9月13日から16日まで研修旅行で香港を訪問しました。世界有数のハブ都市である香港で、空港、港、都市のハブ機能を視察することを目的としたものです。

14日には、香港国際空港にあるANA香港空港所で、荒木光彦所長と渡部剛貨物マネジャーより、香港空港のハブ機能と利便性について説明を受けた後、最新鋭の航空貨物施設であるCathay Pacific Cargo Terminalを見学。日本には導入されていない、ITを駆使した貨物の管理やセキュリティについて学びました。また、港湾地区にある世界最大級のコンテナターミナルであるHong Kong International Terminalsを見学し、学生たちは膨大な量のコンテナに圧倒されながらも、海上輸送と陸上輸送を結ぶ施設に興味を示していました。15日には、香港の商業地区であるチムサーチョイに移動してANA香港支店を訪問。石田洋平支店長、ソニア・リー総務マネジャーから、LCCなどの競合に対する戦略や、今後のエアラインの展望について説明を受けました。その後は、香港の旅行会社の中で日本人向けツアーの最大手であるEGL toursを訪問。同社は、2011年の東日本大震災発生時、1億円以上の義援金を被災地へ直接届け、震災から間もない同年3月末、世界に先駆けて大阪や沖縄へのツアーを再開した旅行会社です。当日は同社のスティーブ・フアン副社長が学生たちを出迎え、困難な状況の中で『ピンチをチャンスに変える』ことの重要さや、細かな工夫を積み重ねることで顧客を獲得するノウハウについて語りました。

研修に参加した野村稔規さんは、「今回の研修旅行では、ハブ都市づくりには人材育成こそが基本にあることを学びました。また、世界的にも特異な一国二制度である香港は、イギリスと中国の文化や風習が入り混じった多様性に富んだ都市であり、国際交通という視点以外に、多様性が生んだホスピタリティや、環境への柔軟な適応ぶりについて実感することができました」と語りました。本ゼミでは帰国後、参加した学生たちが研修で学んだことをそれぞれ共有して話し合い、ハブ機能の調査・研究に今後も取り組んでいきます。

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