観光学部の学生有志が8月24日に、東京・渋谷区の国連大学で開かれた同区主催の文化イベント「MERRY SMILE SHIBUYA for2020」に参加しました。本学部の遠藤晃弘講師のゼミナールに所属する3、4年次生約20名が、渋谷区内にある9大学が参加した区内大学連携企画テントの一角に「観光コミュニケーション2.0」をテーマにしたブースを出展したものです。本学は、昨年1月に渋谷区と包括連携協定「シブヤ・ソーシャル・アクション・パートナー協定」を締結しており、観光および地域活性化、健康・スポーツ振興などの分野において連携・支援することを目的にさまざまな連携事業を推進しています。
学生たちは今回の出展に向けて今年2月から準備を開始。観光学部のある代々木キャンパスも含まれる区内の西エリアにある20の観光スポットをピックアップしてMAPを作るとともに、各地を取材してその魅力を紹介する動画の制作に取り組んできました。当日は、ブースの入り口にオリンピック・パラリンピックをイメージさせる小物などを用意したフォトスポットを設営。外国人観光客らに人気のある忍者に扮した学生が、来場者と記念写真に収まるなど好評を博しました。また、ブース内では来場者が手裏剣を使ったゲームで観光スポットを決め、関連した動画を上映。さらにその場所にちなんだクイズを学生が出題して“知られざる渋谷の魅力“を伝えました。
中心になって動画制作を担当した山﨑勇輝さん(4年次生)は、「取り上げる観光スポットを決めても、いざ撮影の下見に行くとイメージと違っていたり、取材を断られたりすることもあり、20カ所の選定にはとても苦労しました。ただ、ブースに来場してくださった方たちに『観光地の魅力が伝わったか』というアンケートをしたところ、多くの方から“実際に行ってみたい”と言っていただき、地元で学ぶ大学生がお勧めしたい観光地というコンセプトに沿った展示ができたという達成感もある取り組みになりました」と充実した表情を見せていました。指導した遠藤講師は、「学生たちはこの企画に向けた取り組みを通じて、渋谷の文化、日本の文化を考えるきっかけにしてくれたと感じています。また、渋谷区内にある大学として、1年後に迫った東京オリンピック・パラリンピックの盛り上げに貢献したほか、他大学の学生との交流も図ることで、大学内だけではできない貴重な学びの機会となったのではないでしょうか。本イベントはオリンピック・パラリンピックが本番を迎える来年度もさらに規模を拡大して行われる予定ですので、これまでの取り組みの集大成として参加していきたいと考えています」と話しました。
なお、イベントのメーンステージで行われた渋谷区大学連携応援団による「2020応援パフォーマンス」には、青山学院大学、國學院大學とともに本学の応援団も出演。凛々しい演舞で会場を魅了しました。