代々木キャンパスで「地域デザイン学会 第8回全国大会」が開催されました

代々木キャンパスで8月31日に、「地域デザイン学会 第8回全国大会」が開催されました。同学会は、日本各地を世界に通用する地域として再構築することを目的として2011年度に設立され、本学部と関連部門の教員も所属しています。

今回は「地域デザインをめぐる経済・文化・テクノロジー」をテーマに開かれ、主催校を代表して山田清志学長と、大会実行委員長を務めた本学科の立原繁教授があいさつに立ちました。午前中は、「経済」「文化」「テクノロジー」「アクター」「先進事例」の5分野に関する国内外の取り組みについて、各教室で研究発表を実施。本学からは現代教養センターの石原圭子教授が登壇し、「サンフランシスコ,カストロ・ストリートにおける地域デザイン」と題して、LGBTへの理解を示すレインボーにペイントされたカストロ・ストリートの様子と歴史的背景、アメリカ国内におけるLGBTの受容に格差があることなどを紹介しました。

午後に行われた基調講演では、本学政治経済学部経営学科卒業生で、株式会社フィールド・フロー代表取締役の渋谷健さんが、「民間主導の地方創生モデル:かせぐまちづくりの実践」をテーマに講演しました。また、各教室でフォーラムセッションと研究発表が行われ、本学科の西田小百合准教授が、「地域デザイン理論の発展プロセス」と題して、同学会の原田保理事長とともに登壇。これまでの研究成果を報告したほか、同学会における今後の目標などを紹介しました。事務局として当日の運営も担当した西田准教授は、「我々研究者がいくら理論を構築しても、各地域で実践する人がいなければ地域の活性化は進みません。本学会の会員は約4割が企業や自治体に所属しており、全国大会は研究者と実践者の知識や情報を共有する場所でもあります。今回も、それぞれの立場から幅広いテーマで議論することができました。本学では観光学部以外の学部、センターの教員も多数参加しているので、総合大学の利点を生かし、多様な分野から地域振興の提案をしていきたい」と語っています。

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