観光学科の開講科目「地域政策論」でアイスランドの観光に関する講演会を行いました

観光学部観光学科の開講科目「地域政策論」(担当教員=藤本祐司教授)では10月11日に、アイスランドのツアー催行会社「グレイラインアイスランド」でランドオペレーターを務める渡辺佐保さんの講演会を開催しました。

本授業は、日本における地域の課題と課題解決に向けた国ならびに地方自治体等の地域政策を学ぶ授業です。人口減少や少子高齢化に伴う都市と地方の格差が進む中で、観光を活用した地域活性化に焦点を当てています。また、地域と一言で言っても、町内コミュニティレベルから地球レベル、例えばアジア地域、中東地域といったレベルとさまざまです。今回は、リーマンショック以降、観光に力を入れ始め、最近注目を集め始めている北欧地域、特にアイスランドの観光について知るまたとない絶好の機会として実施しました。

渡辺さんは、アイスランドの総面積や人口などの概要を紹介したあと、アイスランド観光協会が制作した全世界向けのプロモーションビデオを上映し、「冬は北海道より暖かく、山奥だけでなく首都レイキャビクでもオーロラを見ることができます。夏も緑が多いことから『カラフルアイスランド』と称され、高山系植物や草原が観光資源になっています」と魅力を紹介。アイスランドへの観光客が増加している要因について、「2008年の金融破綻以降、ヨーロッパから格安観光地として注目を集めたことや、10年に起きたエイセフィトラヨークトル火山の噴火も観光資源となり、7年前は年間約49万人だった観光客が約220万人まで増加しています」と解説しました。また、旅行代理店から依頼を受け、ツアーで使用するホテルや交通などを手配する現在の業務内容や、アイスランドの生活文化などを紹介しました。

受講した学生からは、「アイスランドはいつか行ってみたいと思っていた国なので、文化や観光資源などを詳しく紹介していただき、とても興味深い講演でした。ランドオペレーターならではの魅力的な観光資源をたくさん聞けたので、学生のうちにアイスランドに旅行しておすすめスポットを巡りたい」といった感想が聞かれました。

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